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イラク邦人人質:イラク市民も極めて高い関心
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040410k0000m030134000c.html
【バグダッド小倉孝保】日本人人質事件はイラクでも極めて高い関心を持って受け止められている。多くは、一般市民を拘束したことに強い憤りを示しているが、一部では「厳しい米国の占領がこうした犯罪の背景になっている」と語るなど米の占領を終わらせるためには仕方がないという受け止め方もある。
バグダッド中心部で調味料を製造しているイスラム教シーア派のフセイン・アベドフセインさん(31)は「日本の軍はイラクの復興のために来たはずだ。日本人はイラクの友人である。どうして、市民を誘拐する必要があるのか」と武装勢力を批判したが、「米国の占領がうまくいっていないため、こうした勢力が生まれてくる」と背景に強まる占領への反発があるとの考えを示した。
また、同スンニ派のドライバーのムハンマド・ウィサムさん(18)は「とんでもない行為で、イスラムに反する。これで日本が軍を撤退するのではないかと不安だ。日本人には、イラク人がみんなこんなばかだと思わないでもらいたい」と誘拐を批判。シーア派のアハメド・アブドルアミールさん(31)も「イラク人はみんな米国嫌いになっている。誘拐は米国に打撃を与えようとしているのだと思う。日本の友人にはすまない気持ちだ」と語った。
このように誘拐を批判する意見が強い一方、中には、誘拐は当然と語る人々もいる。イスラム教スンニ派地区で、礼拝に行く途中だったザキ・ラミさん(34)は「どうして日本は軍隊をイラクに派遣するのか。占領者に対しては、抵抗運動は認められる。彼らがやった誘拐も抵抗運動である」と語った。また、ハサム・ハニさん(45)は「誘拐は当然であり、米軍が引くまでもっと外国人を誘拐すべきだ」とまで息巻いた。スンニ派の大学教授、アブデルサラム・カザールさん(40)は「市民の誘拐には反対だが、日本の人々には今、イラクが地獄のような状況にあることを理解してほしい。日本が米国を支援しているため、イラク人には米国も日本も同じという意見が広がっている」と分析した。
毎日新聞 2004年4月10日 0時12分