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【バグダッド福島良典】イスラム教シーア、スンニ両派による反占領闘争が続くイラクでは8日も、中部ファルージャや首都バグダッドなど各地で、占領軍と武装勢力による激しい戦闘が行われた。AP通信によると、今週初めからの死者は、占領軍側が35人、イラク人が少なくとも459人となった。米国は、武装勢力に同調するのはイラク国民の一部にすぎないと強調しているが、混迷の度は深まる一方だ。イラクは9日、バグダッド陥落によるフセイン政権の崩壊から、まる1年を迎える。
AP通信によると、イラク駐留米軍のサンチェス司令官は8日、シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師の民兵組織「マフディ軍」がナジャフとクートを掌握したと語った。さらに、シーア派とスンニ派の間に「もっとも低いレベル」での連携が認められることを明らかにした。
米軍が7日にモスク(イスラム礼拝堂)をミサイル攻撃したファルージャでは8日、米海兵隊と武装勢力による市街戦が起きた。シーア派の聖地であるカルバラやナジャフでも、激しい戦闘が続いている。カルバラでは、タイ軍の宿営地近くに8日、迫撃弾が撃ち込まれた。タイ軍に死傷者はなかったが、同地での戦闘で、イラク人9人が死亡したという。
バグダッドのシーア派地区サドルシティー(旧サダムシティー)では8日の夜明け前、サドル師派の事務所を米軍が攻撃した。
一方、サドル師側近のアメル・アル・フセイニ師(30)は同日、カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」で、サドル師派勢力がスペイン軍と米軍の兵士を「捕虜」として拘束していると述べた。フセイニ師は「国際法にのっとってきちんと扱っている」と強調。「占領軍はサドル師派を拘束している。占領軍が望むなら捕虜交換が可能だ」と述べた。AFP通信は占領軍が拘束しているサドル師側近のムスタファ・ヤクビ氏との交換を狙っていると伝えた。
ただ、スペイン国防省報道官は、自軍兵士の拘束情報を否定した。ロイター通信によると、同国外務省はスペイン人の民間人がサドル派に誘拐された可能性については明言を避けているという。
毎日新聞 2004年4月9日 0時32分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040409k0000m030143000c.html