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抗議声明
米軍のサドル派武力弾圧とファルージャ民衆ジェノサイドを弾劾する!
全日本学生自治会総連合(委員長・飯田真一)4月8日
http://www.zengakuren.org/040408z-apeal.htm
(1) 米占領軍は、バグダッドやイラク中南部で武装蜂起したシーア派のサドル派を壊滅し、スンナ派のファルージャ民衆を殺戮する、という「二正面作戦」に踏みきった。
サドルシティーやシュアラ、アマラ、バスラ、ナシリヤなどで一斉に武装蜂起したサドル派の民兵組織・マハディ軍にたいして、米・英・イタリア・ポーランドなどの連合国軍が血の弾圧をうち下ろした。聖地カルバラでは、ポーランド軍によってサドル師側近の事務所所長ら7人が虐殺された。ブッシュ政権は、マハディ軍を「殲滅する」(米軍准将・キミット)と称して、サドル師の拘束・暗殺をも狙って掃討作戦を強行しているのだ。
同時に、ファルージャの中心部まで侵攻した米軍は、攻撃ヘリ「コブラ」からミサイルを、さらに爆撃機から精密誘導爆弾を、礼拝のためにスンナ派教徒が集まっていたモスクに撃ち込み、40人以上もの民衆を皆殺しにした(4月7日)。この蛮行を、「モスクには武装勢力が立てこもっていた」などと正当化しているのが、「十字軍」を気取る米軍にほかならない。彼らは、戦車や装甲車ですべての道路を封鎖し、水道や電気を切断して兵糧攻めにした上で、「過激派」に見たてたファルージャの民衆を無差別に殺戮しているのだ。
わが全学連は、イラク占領の泥沼化にのたうつ米連合軍が凶行しているサドル派武力弾圧とファルージャ民衆ジェノサイドを、満身の怒りをこめて弾劾する!
(2)CPA(連合軍暫定当局)による週刊紙の発禁処分とサドル師側近の逮捕に抗議するデモを敢行していたサドル師支持者たちに向かって、スペイン軍が発砲した(4月4日、ナジャフ)。これを機に、サドル師は「抗議行動はもはや無意味となった。敵を震え上がらせよ」という声明を発し、マハディ軍をバグダッドやイラク中南部で武装蜂起させた。
これにたいして、イラクの人口の六割を占めるシーア派教徒の勢力が権力奪取をめざしていることを何としても阻止するために、ブッシュ政権は、サドル派を孤立化させ壊滅することをもくろんで、武力弾圧にうって出たのだ。そもそも、サドル師がみずからの主宰する週刊紙「アルハウザ」において、イスカンダリヤでひき起こされたイラク警察署への攻撃(2月10日)を「米軍ヘリが発射したミサイルによる」と暴露したことのゆえに、サドル派にたいする憎悪をたぎらせていたのが、「国際テロリスト=ザルカウィの、ビンラディンへのテロ支援要請書簡」という名の、CIAのテロ計画書にのっとって、かの謀略を仕組んだブッシュ政権・CPAなのだ。
(3) ファルージャの中心部に唯一とどまっているカタールの衛星放送局「アルジャジーラ」の記者は声を震わせながら、次のように伝えてきた(4月7日)。
「米軍機が住宅地にミサイルを撃ち込んでいる。〃統治評議会はどこに行った。なぜイラク人を守らないのだ〃と住民が叫んでいる。〃アラブ世界は、30万都市ファルージャの封鎖を座視するのか。アラブの指導者たちは何をしているのだ〃と叫んでいる」と。
PMC(民間軍事会社)のアメリカ人―米海軍特殊部隊SEALSの出身の傭兵だ!―がファルージャ人民によって黒焦げにされ鉄橋に吊されたこと(三月三十一日)に戦慄したブッシュ政権・占領軍は、これに対する報復として、ファルージャと周辺都市一帯を包囲させていた海兵隊部隊を侵攻させた(4月6日)。大統領選における敗北の危機に立たされているブッシュは、「対テロ戦の揺るぎない決意」をおしだすために、ファルージャの民衆を「野蛮なテロリスト」として描きあげつつ、殺戮に狂奔しているのだ。
だが、ファルージャの民衆は、襲いかかる米軍にたいして決死の抗戦をくりひろげている。「われわれが聖戦に勝利するか、それとも敵が撤退するか。第三の道はない」という血叫びをあげながら。ファルージャ近くのラマディでは、海兵隊陣地にたいして、イラク人民がロケット弾や自動小銃で攻撃を敢行した。イラク北部のハウィジャにおいても、ファルージャへの米軍の侵攻に抗議するデモンストレーションが、米軍の銃撃を浴びながらも、断固として打ちぬかれた。
(4) ファルージャで蜂起したスンナ派教徒は、「対米占領軍へのシーア派の蜂起に祝福を!われわれは彼らの行動を支持する」というエールをサドル師支持者たちに送った。スンナ派の「ムスリム聖職者連盟」の幹部は「シーア派とは今のところ連絡はないが、思いは同じだ」と明言した。サドル派の武装蜂起は、スンナ派教徒の共感を呼び起こしているのである。サドル師にたいして「より平穏な方法で問題解決にあたるべき」ことを呼びかけたシーア派の大アヤトラ・シスターニ師自身が、「主権移譲」の名によるアメリカ傀儡政権の樹立を阻止するために、「基本法反対」の姿勢を堅持している。こうしてサドル派武力弾圧とファルージャ民衆殺戮にかけたブッシュ政権のたくらみは、イラク人民の宗派をこえた結束をもたらし、完全に墓穴を掘ったといえる。
ベトナム、そしてソマリアの悪夢の再来に恐怖するブッシュ政権がいま手を染めている蛮行を、われわれは絶対に許してはならない! 米軍のサドル派武力弾圧とファルージャ民衆ジェノサイドを弾劾せよ! われわれは、米副大統領・チェイニーの来日、首相・小泉との会談に反対する! 反米レジスタンスを果敢にたたかうムスリム人民と連帯し、今こそアメリカ連合軍の軍事占領に断を下せ!
(4月8日)
全日本学生自治会総連合(委員長・飯田真一)