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イラク内部の状況が収拾のつかない程悪化している。2400万の人口の3分の2を占めるシーア派のうち、少数の強硬派を率いる若い指導者アル・サドル師の反米武装闘争が穏健シーア派の教徒をはじめ、スンニ派まで加わる様相にまで拡散している。このままではイラクが第2のベトナムになるのではないかという見通しも出ているほどだ。
米軍政当局が最近、アル・サドル師側の刊行物を停刊させ、昨年4月に発生したシーア派の指導者、アル・ホエイ師暗殺事件に関連した疑いでアル・サドル師の最側近を拘束したことにより触発された今回の衝突は、イラクの国民の間に宗派を超越した反米一体感を急速に拡散させている。武力衝突は全国の6地域に広がっている。
アル・サドル師を追従する反米強硬派はシーア派内でも少数(10〜15%)に過ぎないという米国側の分析とは違った方向に展開しているのだ。目の前で展開される米軍との交戦、特に、民間人が死亡し家屋が破壊される場面を見ながら、穏健シーア派の市民までがイスラム共通の情緒で固まり、反米の隊列に合流している。
現地の報道は、イラク人が「新しい形態の市街戦」を予告し、「8歳の少年から80歳の老人までこれに加わるだろう」と話していると報じている。
現在の問題は基本的にフセインという強圧的な独裁者は除去されたものの、フセインの代わりに秩序を維持する新しく強力な権力が登場できないことに伴う権力と権威の不在、遅々として進まない米軍政の戦後復旧、無能な統治評議会のイラク人指導者たち、そしてすべての政派と宗派の民主的共存を模索しようとする基本法と米軍政政策が結局、どちらも完全に満足させることのできない現実などに基づいている。
様々な宗派と種族のために今後も内紛と対立は更に複雑化する見通しだ。
韓国軍が派兵されるイラク北部のクルド自治区は、現在までのところこのような反米ムードには流されずにいるが、今後、どのような突発的変数が発生するかは誰にもわからない。世界で最後に軍隊を送ることになる韓国政府は、急変するイラク状況を正確に把握し、対応策を予め立てておかなければならない。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/04/07/20040407000062.html