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【バグダッド小倉孝保】イラクのイスラム教シーア派反米指導者、ムクタダ・サドル師と占領軍の衝突が激化する中、クウェートやヨルダンなど周辺国はイラクの混乱が自国内に影響することに強い懸念を強めている。
クウェートのサバハ首相は5日、国会内で記者団に「もしも、戦闘が激化すれば、我々や我々の国も焼け焦がすことになる」と語り、イラクの混乱がクウェート国内の治安悪化につながるとの見方を示した。クウェートは出稼ぎ労働者などを除く国民約90万人の3分の1がシーア派とされる。首相の発言は、国内のシーア派の怒りがスンニ派や政権、駐留米軍に向くのを警戒したものとみられる。
また、ヨルダンは5日、イラク国境を閉鎖した。外交筋によると、イラクの混乱でイラク人が大量にヨルダン内に流れ込むのを警戒した措置。一時的なものとみられるが、ヨルダンがイラクの治安に強い懸念を抱いているのは確実だ。
一方、バーレーンは国民の70%がシーア派住民で、90年代にスンニ派中心の政権に対して反政府運動を繰り広げてきた歴史がある。国内で現在、シーア派の暴動などは発生していないが、バーレーンのジャーナリストは「シーア派住民は常に自分たちの生活に不満を持っている。イラクの状況が国内の治安悪化を招かないか政府は注意しているはずだ」と語った。
イラク問題に詳しいエジプト人ジャーナリスト、サイード・ナッサール氏は「サウジアラビアやバーレーンなどペルシャ湾岸諸国はどこもシーア派グループを抱えている。シーア派住民がイラクの情勢に影響されることを政府は怖がっているはずだ。この地域が不安定化するのは間違いない」と分析している。
毎日新聞 2004年4月7日 12時32分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040407k0000e030048000c.html