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イラク:
サドル師逮捕状 「徹底制圧」の意思表示
毎日新聞 4月6日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040406k0000e030064000c.html
【バグダッド小倉孝保】イラク司法当局がイスラム教シーア派のムクタダ・サドル師に対して逮捕状を出していたことが5日明らかにされたのは、同師派を徹底して抑え込むとの米英占領当局(CPA)の意思を示したものだ。しかし、駐留米軍は同日、中部ファルージャを封鎖するなどスンニ派への締め付けも継続しており、占領から1年を前に、シーア、スンニ両派の急進派を相手に二正面作戦を強いられる厳しい事態になっている。
サドル師に対する逮捕状の容疑は昨年4月の旧フセイン政権崩壊直後にシーア派聖地ナジャフで発生した宗教指導者、ホエイ師暗殺に関与したとのものだ。同師は英国に亡命経験があり当時、米英政府は同師にシーア派穏健化への役割を期待していたとされる。
占領当局はサドル師支持派の反米抵抗運動が強まる中で、あえて数カ月前からサドル師に逮捕状が出ていたことを明らかにした。さらにCPAのブレマー文民行政官はサドル師を「暴力を扇動している」と厳しく批判した。同師派との交渉の余地はないとの意思を示したものといえる。
しかし、強硬姿勢とは裏腹に事態は占領当局にとって極めて難しい局面に入った。旧政権崩壊直後からラマディ、ファルージャ、ティクリートなどのスンニ派住民の抵抗は強く、米軍は徹底した夜間ローラー作戦を展開するなど集中的に武装勢力の壊滅作戦を展開してきた。
しかし、先日、ファルージャで米民間人が住民に襲撃、殺害され遺体がつり下げられる事件が発生。反米組織壊滅の難しさを示した。これに加え、シーア派急進勢力による反占領運動が激化すれば、反米機運が全土に広がりかねない。米軍はイスラム教両派を相手に治安回復を図る難しい問題に直面している。
毎日新聞 2004年4月6日 13時04分