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米英の暫定占領当局(CPA)は5日、イラク占領統治に反対するイスラム教シーア派の強硬派宗教指導者ムクタダ・サドル師に対する逮捕状を発行したことを明らかにした。イラクでは6月末の主権移譲を控え、国連事務総長特別顧問のブラヒミ氏が4日、バグダッドに入ったばかり。サドル師派の民兵と占領軍との衝突は各地で拡大しており、米軍がサドル師の身柄拘束をめざせば、報復行動が一段と活発化することが懸念される。
CPAによると、サドル師への逮捕状は、イラクの裁判官が数カ月前に発行していた。昨年4月にシーア派の穏健派宗教指導者アルホエイ師が暗殺された事件に関する容疑という。権限移譲をめぐっては、シーア派との調整がカギになると見られているだけに、サドル師への対応次第では、今後の政治日程に大きな影響が出る恐れもある。
ロイター通信などによると、サドル師は5日、武装した支持者らとともにナジャフ近郊クーファにあるモスク(イスラム教礼拝所)に立てこもったという。カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、駐留米軍は5日夜、クーファに向け進軍したという。
AP通信によると、駐留米軍のキミット准将は「平和的に解決できるかどうかは、サドル師次第だ」と述べ、米軍が強硬な姿勢を崩していないことを強調した。一方、CPAのブレマー代表が5日、サドル師のグループを「無法者」と非難したことについて、同師は「米独裁者の法律を破ったことを意味するなら、誇りに思う」と声明の中で述べるなど、対決姿勢を明確にしている。
(04/06 11:03)