現在地 HOME > 掲示板 > 戦争50 > 561.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
米共和党の重鎮、ルーガー上院外交委員長は4日、ABCテレビの番組で、6月末に予定されているイラクへの主権移譲について、治安状況が依然不安定であることなどを理由に「早すぎるかもしれない。議論する時期に来ている」と述べ、延期を検討すべきだとの考えを示した。ブッシュ政権を支える共和党内から延期を求める声が公然と出たのは初めて。実施日程に影響が及ぶことも予想される。
ホワイトハウスの報道官は同日「米国と連合軍各国は、6月30日の期限に間に合うようイラクの指導者や国民と引き続き緊密に協力していく」と述べ、現時点では延期する考えのないことを強調した。
ルーガー氏は、複数の都市の治安状況が極めて混乱した状態にあり、新生イラク警察には治安維持を引き継ぐ準備が整っていないと指摘。「(主権移譲後の)暫定政権発足後にどのような事態になるか非常に多くの疑問が残ったままだ」と述べ、期限通りの実施は難しいとの認識を示した。
また、主権移譲後、現在の暫定占領当局(CPA)に代わって米政府が設置する約3000人規模の在イラク米国大使館について「外交委員会は、大使や大使館員の人選、大使館員や大使館の防護方法について、ブッシュ政権から打診を受けていない」とも語り、主権移譲後の態勢についてもブッシュ政権側の準備不足を指摘した。
米大使館は、暫定政権を実質的に支える「影の政府」になる見込みだが、CPAを主導してきた国防総省と、大使館を統括する国務省との間でスタッフの人選や権限をめぐる綱引きが続いているとされる。
上院外交委の民主党側の有力議員であるバイデン氏も同日、FOXテレビの番組で「もし、この状態で主権移譲すれば、イラク国内は内戦状態になるだろう」と述べ、期限通りの主権移譲は難しいとの認識を示した。
同氏は同日付のワシントン・ポスト紙に投稿し、ブッシュ大統領に対し、イラクへの武力行使に反対した欧州の同盟国を含めたイラク問題に関する首脳会議の開催などを呼びかけた。
(04/05 12:02)
http://www.asahi.com/international/update/0405/009.html