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(回答先: バクダットでも米兵7人死亡、シーア派民兵と戦闘 共同 08:22 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 4 月 05 日 09:45:34)
木田さん、こんにちは。
今朝方眠って今起きたところです。
ニュースの更新もなく、今朝方で平穏化したかなとおもっていましたが、ひとつ気になることはありました。
昨日のナジャフでの侵略軍による無差別殺戮事件への報復が気がかりだったのですが、今朝6時のラジオNHKニュースで、ナジャフの事件を受けて「敵を恐怖に陥れよ」と声明を発したと伝えていました。まさかこう早く「武装蜂起」するとは。権力奪取の戦いではないようです。
AFPソースで、毎日の報道では
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シスタニ師はサドル派の要求は正当なものとし連合軍の暴力を批判したが、「占領軍の攻撃を受けても報復すべきでない。落ち着いて問題を交渉によって解決すべきだ」
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とサドル師側に自制を呼びかけたそうです。
時系列的には朝6時のニュースではまだバグダッドでの銃撃戦と双方の被害は報道されていませんでしたので、明らかにサドル師の声明を受けてのことではないかと思います。
木田さんご紹介の4月4日午後7時(ET:eastern time,イラク時間?)の報道ではサドル師の「敵を恐怖に陥れよ」という声明が出ていますね。サドル師はここでは30歳です。(年齢は23歳とも30歳ともいわれる---毎日新聞。http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040405k0000e030029000c.html)
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シーア派との戦闘で連合軍に30人の死者Sun Apr 4, 2004 07:01 PM ET, Reuter
http://www.asyura2.com/0403/war50/msg/528.html
(以下抜粋)
Sadr, 30, said he would stage a sit-in at a Kufa mosque until his demands were met.
"Terrorise your enemy, God will reward you well for what pleases him. It is not possible to remain silent in front of their abuse," his statement said.
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いずれにしろ、ナジャフへの報復的性格をもっているけど、シーア派民兵の被害も大きいはずで、ここは武装闘争は占領軍から見れば赤子の手をひねるみたいなものだから、更なる武力支配をもたらすであろうと思います。
宗教的情熱で立ち上がったイラク人民を見殺しにするな。
米英日ワンコロ同盟ならびにその付和雷同軍は不当な占領をやめただちにイラクから去ること、民族自決にゆだねること、これしか根本的解決はないと思います。
占領軍はイラク人民をこれ以上殺すな!
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シーア派 シスターニ師は平穏呼びかけ、サドル師は挑発
朝日新聞4月5日
http://www.asahi.com/international/update/0405/008.html
ナジャフやバグダッドでのイスラム教シーア派強硬派のデモ隊とスペイン軍らの衝突を受けて、シーア派の最高宗教権威のシスターニ師は4日夜、信者に平静を呼びかけた。一方、デモ隊が支持する強硬派指導者のムクタダ・サドル師は同夕、支持者に「敵への威嚇」を求める声明を出した。シーア派内部ではナジャフの最高学府を押さえるシスターニ師の影響力が圧倒的だ。しかし、対決姿勢を強調するサドル師に対して占領軍が強硬姿勢に出れば、シーア派全体が反発を強め、話し合い解決を求めるシスターニ師の影響力が低下することになる。
AFP通信によると、シスターニ師に近い筋は、同師は「頭を冷やして、問題を話し合いで解決するよう」デモ隊に平静を求めたという。さらに占領軍への報復をしないように求めたという。
一方、ナジャフ郊外に拠点を持つサドル師は「相手が無法に出るならば、我々も黙っていることはできない。敵を威嚇せよ」と力で対抗することを求める声明を出した。「敵が意見を抑圧し、民衆を見下して、威嚇にでるならば、平和的な異議申し立ては通用しない」と主張する内容だ。
イラクの人口の6割以上を占めるシーア派では、直接選挙さえ実施すれば、シーア派が完全な主導権を握ることができるとの思いがある。しかしシーア派が求めていたイラク暫定議会議員選出のための直接選挙は延期された。さらに今春、統治評議会が採択した憲法の根幹部分になる基本法で将来の憲法制定にクルド人の拒否権を認めたことなどは、シーア派勢力の影響力に制約をつける動きとしてシーア派内には強い不満が出ている。
シスターニ師は基本法の内容などを批判しつつも、なお話し合いでシーア派の利益を実現する道を目指している。一方、サドル師は占領当局に任命された統治評議会や基本法、国連の介入など、占領体制自体を拒否して、「イラク人による国づくり」を主張する。
サドル師は今回の流血事件を契機に、シーア派内で主導権を握ることを狙っている。なお、シーア派民衆の大勢は慎重な構えと見られる。しかし、占領当局や占領軍の今後の対応いかんで、9日のフセイン旧体制の崩壊1周年を契機に、シーア派住民から占領政策に対する不満が噴き出すことになれば、シスターニ師の穏健路線から民意が離れてしまう可能性もある。
(04/05 11:57)
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毎日新聞4月5日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040405k0000e030029000c.html
シーア派:
サドル師が「実力行使が必要」と声明
【バグダッド小倉孝保】イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師は4日、事態の緊迫化を受け、ナジャフ郊外クーファのモスク(イスラム教礼拝堂)で「実力行使が必要になった」との声明を発表した。
声明は「敵は脅しを愛し、我々の意見を抑圧し市民を軽べつしている。もはやデモは意味がない。デモ以外の方法を探るべきだ」と指摘。そのうえで、「我々はこうした暴力に黙ってはいられない。敵を恐怖に陥れなければならない」と実力行使が必要との見方を示した。
サドル師のこの声明が具体的に武力による対米攻撃を指示しているかどうかは不明だが、デモの段階よりもさらに進んだ対米闘争を呼びかけたことは確実。これによって、支持者の強硬な対米攻撃を誘発する可能性はある。
一方、AFP通信によるとイラクのシーア派最高権威で穏健派のアリ・シスタニ師は4日、サドル派の要求は正当なものとし連合軍の暴力を批判したが、「占領軍の攻撃を受けても報復すべきでない。落ち着いて問題を交渉によって解決すべきだ」とサドル派に自制を呼びかけた。
ムクタダ・サドル師
イラク人口の6割を占めるシーア派の急進派指導者。フセイン政権下で暗殺されたアヤトラ(高位聖職者)のムハンマド・サーデク・サドル師の息子で、年齢は23歳とも30歳ともいわれる。イラク戦後、過激な反米主義を掲げて貧困層を中心に支持者を広げている。最近、隣国イラン・シーア派との連携を目指しているといわれる。
毎日新聞 2004年4月5日 11時00分