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アメリカのFictionに乗せられた世界 ---『9/11でアメリカは、いかにしてロシア、中国を虜にしたか』(増田俊男)
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投稿者 まさちゃん 日時 2004 年 4 月 05 日 13:35:23:Sn9PPGX/.xYlo
 

増田俊男の時事直言!244号  (2004年4月5日号)

アメリカのFiction(虚構)に乗せられた世界 --- 『9/11でアメリカは、いかにしてロシア、中国を虜(とりこ)にしたか。』


アメリカは9/11はビン・ラーディンを主犯とするアルカイダの仕業と決め付けた。そしてアフガニスタンのタリバン(イスラム政権)が犯人(主犯)をかくまっていると勝手に決め付けアフガニスタンを占領した。さらにはじめから大量破壊兵器はイラクに存在しないことを知っていながら存在するとうそぶき、しかもありもしない大量破壊兵器がアメリカの主権を脅かす脅威だなどと言ってサダム・フセイン一族を殺害しイラクを軍事占領した。

9/11(NY)の惨状をブッシュ政権お抱えメデイアで繰り返し、繰り返し世界中に見せつけておいて、世界中の人々がテロに対する怒りに燃えているところを見計らって世界各国に対しアメリカのテロに対する戦いに参加するように要請した。日本のようなアメリカ無条件追従国家は勿論だが、反米国家も「アメリカにしてやられた」と思いながらもアメリカへの協力を表明せざるを得なかった。アメリカのテロへの戦いに反米国家が心ならずも従ったのは、テロに対する自国民の怒りに押されただけではなく、他にも理由があった。実は9/11以前、ブッシュ大統領はチベットのダライ・ラマ師に会い中国のチベットの独立運動や民主活動政治犯に対する非人道的弾圧を非難していた。またアメリカはロシアに対してもチェチェン民族に対するプーチン大統領の武力行使を非難していた。アメリカは中国とロシアは民主運動を弾圧しているとして世界に非難を喚起していたのである。ロシアと中国がアメリカに協力したもう一つの理由は、アメリカがそれまで中国やロシアが民主独立運動に対するテロ国家だとして非難してきたのを逆転させ、独立や民主運動家たちをテロリストに仕立て替えることにしたからであった。9/11以降アメリカはチェチェン独立運動もチベット独立運動や中国国内の民主運動も総てテロ行為と認定し、ロシアと中国の非人道行為への非難を止めた。そのためロシアや中国の民族独立運動や国内政治活動への弾圧は激しさを極めることになったのである。アメリカはロシアや中国に非人道的行為を激化させることにより、将来のロシアと中国に対する非難材料を蓄積したのである。9/11でアメリカは両国の対米協力と両国に対する将来の叩き材料を一挙両得したのである。


『9/11事件をテロリストが起こしたと言う
証拠も動機もない』


どんな犯行も証拠と動機が無くては成立しない。アメリカは9/11の犯人をビン・ラーディン(テロリスト)と決め付けたが、現在のところ犯人を特定する証拠も動機もない。ビン・ラーディンはアメリカの情報力と軍事力を十分承知しているから、自滅を招くような対米攻撃方法は取らない。現に9/11の結果アフガンのタリバン政権を失ったではないか。ビン・ラーディンは9/11の犯行を何度も否定している。もし彼が犯行声明を出したら、全イスラムから絶大な拍手喝采を得ただろう。しかし彼は嘘をつかなかった。アメリカは飛行場に乗り捨てられていた車から飛行教習本とコーランが出てきたことでイスラム過激派の仕業と決め付けたが、馬鹿馬鹿しいの極み。コーランを車に置き放しにして自爆(ジハード:聖戦)するなどあり得ないからである。敬虔なイスラム信者はコーランを肌身離さず天国へ行く(自爆する)。アメリカがイスラム過激派を犯人に仕立てようとしている証拠は総て逆効果になっている。アメリカが証拠を出せば出すほど、逆に犯人はアルカイダではないことを証明する結果に終わっている。。

『9/11はアメリカの戦争理由にならない』

9/11はWTCやペンタゴン(国防総省)の建造物破損および殺人事件である。事件はアメリカが他国から宣戦布告されて受けた被害ではない。他国でなく、ある犯人組織が起こした事件である。したがって単にアメリカの警察とFBI管轄の刑事事件である。アメリカが単なる刑事事件を「テロに対する国家の戦争」へ飛躍させたところにアメリカのFiction(虚構)がある。9/11の犯人特定における確かな証拠と動機なきFiction、虚偽の理由によるアフガン侵攻、さらに理由無きイラク侵略。理由無くして国家は武力行使はしないから、アメリカの理由無き行動には真の理由が隠されている。隠されているのは、9/11の真犯人、アフガン侵攻の目的、イラク占領の理由である。

『だれが9/11を起こしたか』

9/11の犯人は9/11によって利益を得た者だからおよそ想像はつく。アルカイダでないことだけは絶対に間違いない。アフガン侵攻の理由は、アフガンの地政学的価値による。1979年ソ連がアフガンに侵攻した時、アメリカはソ連を侵略国として非難し、ビン・ラーディン(アルカイダ)を支援してソ連側の北部同盟と戦わせソ連を撃退した。その結果アフガンにタリバン政権が樹立されたのである。9/11直前までアメリカのエネルギー会社(ユノカル?)は現在アフガンの大統領になっているカルザイを顧問として雇いタリバン政権に対してカスピ海からパキスタンのカラチ港に通じるパイプライン敷設の交渉を続けていた。79年ソ連のアフガン侵攻の目的も、全く同じくカスピ原油の太平洋までのルート確保であった。ところが、アメリカの利益を代表カルザイとタリバン政権とのパイプライン敷設交渉は完全に暗礁に乗り上げてしまった。そのためネオコン(新保守主義者)バックのブッシュ政権はタリバン政権との交渉を打ち切ると同時にアフガン侵攻を計画していたのである。2000年、イラク(サダム・フセイン)はイラクの原油決済通貨をドルからユーロに切り替えた。これを期にイラン、北朝鮮、OPEC(中東原油輸出機構)諸国も決済通貨をユーロに切り替える動きになった。もし中東産油国総ての原油決済通貨がユーロになったらドルは暴落し、アメリカ経済はユーロに支配されることになる。9/11直前、アメリカには正に生死に関わる事態が起こっていたのである。アメリカがイラクを占領したとたんにイランも北朝鮮もユーロを決済通貨にすることを断念。9/11後米国内資産凍結を恐れて米資産をヨーロッパに移し、ユーロを決済通貨にしたOPECも今や資産も通貨も元に戻そうとしている。さて9/11は誰が起こしたのだろうか?

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