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(回答先: イラク:占領軍とシーア派一部住民衝突で対立激化へ [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 05 日 02:06:45)
【バグダッド=岡本道郎】イラクのナジャフ、バグダッドで4日、流血の事態を招いたイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師支持者によるデモは、連合国暫定当局(CPA)や米国が反米扇動を繰り返す同派の勢力排除に乗りだしたことに対するサドル師の危機感を反映したものだ。
CPAにとって、6月末までの主権移譲を控えた今、反米色を一層強めだしたサドル派の動きはもはや容認できず、先月下旬以降、主宰週刊紙の発禁、側近逮捕と矢継ぎ早の「弾圧策」をとってきた。これに対し、サドル師は、各派が駆け引きを本格化させる中で、新生イラクの政治潮流から排除されることを避けるためにも、大衆動員に訴え、その潜在的政治力を誇示しようとしたものとみられる。
だが、サドル派の動きが全シーア派的な大衆行動を呼ぶかどうかは疑問だ。亡父サーディク・サドル師は信徒の尊敬を集めていたが、息子のムクタダ・サドル師はまだ若く、イスラム法学者としての地位も低い。ナジャフのハウザ(神学校)でも同師を「跳ね返り的な存在」と見る空気が強いとされる。
このため、最高権威シスタニ師らシーア派主流は、混乱拡大回避へ向け、事態沈静化へ向けた動きに出ることが予想される。だが、連合軍との衝突で犠牲者が急増したりした場合、シーア派指導部の抑制も利かなくなり、全土が混乱状態に陥る可能性も否定できない。
(2004/4/4/23:26 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040404id27.htm