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「普通の生活がほしい」 救出作戦から1年のリンチさん
2004.04.01
Web posted at: 17:04 JST
ウェストバージニア州チャールストン――「私はただの田舎娘」「普通の生活に戻りたい」――。イラク戦争初期に捕虜になり、米軍による救出作戦で一躍有名人となった元米陸軍兵士のジェシカ・リンチさん(20)が、救出から1年後の心境を打ち明けた。
リンチさんは開戦直後の昨年3月23日、イラクのナーシリヤで乗っていた車両がイラク軍の攻撃を受け、腕や足を骨折するなどして捕虜になった。米軍は4月1日に救出作戦を展開。その様子を記録したビデオが米国内外で繰り返し放映され、一気に脚光を浴びた。
帰国後、リンチさんは軍での体験などをまとめた自伝を出版。サイン会などで全国を回り、テレビや雑誌の他、ゴールデングローブ賞のパーティーなど各種イベントに登場。多くの著名人とも知りあった。
イラク戦争の体験については質問を受けないという条件でAP通信のインタビューに応じたリンチさんは、「私はただの田舎娘。いままで(そんな生活には)慣れていなかったし、これからもきっと慣れない」「普通の生活に戻りたい。だって(今の生活は)あまりに大変」などと、暮らしぶりの変化に対するとまどいをのぞかせた。その一方で、「でも同時に、ニューヨークやハリウッドに行けたり、ブリトニー(スピアーズ)やレオナルド(デカプリオ)たちとぶらつくことができたりするなんて、すごいと思う」と若者らしい面もみせた。
リンチさんをめぐっては、捕虜になる前に、ナイフや銃撃による傷を受けながらも反撃したとの「武勇伝」が政府筋から広がり、ヒロインとしてたたえられた。しかしその後、これが作り話であることが判明。政府による情報操作だとの非難があがった。
この件についてリンチさんは、「ある意味(私は)利用された」というこれまでの見方を繰り返した。
リンチさんは、自伝の出版で得た100万ドルで「ジェシカ・リンチ基金」を創設。退役軍人の子供たちの教育に役立てたいとしている。この6月には、2年前から交際を続けえている米兵と結婚の予定だったが、先月、来年まで延期することを決めた。
今も左足の感覚がなく、つえを使って歩くリンチさんは、リハビリに一日数時間を費やしている。近日中には、ジュリアーニ前ニューヨーク市長や旧ソ連のゴルバチョフ元大統領らが所属する会社が開催するビジネスセミナーで、「私ができるなら、あたなもできる」と題して講演の予定だ。
リンチさんの目標は、大学に行き、幼稚園の先生になること。自らが子供をもつことについては「けがの影響があるかどうかわからないけど、ないことを祈っている。だって、子供が大好きだから」と話した。そして、はにかむような笑みを見せ、もう一度、「子供は大好き」と繰り返した。
http://cnn.co.jp/usa/CNN200404010012.html
原文
http://www.cnn.com/2004/US/South/03/31/lynch.anniversary.ap/index.html