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アスナール夫人「我々全員、ETAだったと思っている。他はありえない。」(まだ言ってるよ)、その他
4月1日付のエル・パイス紙から。
●『アナ・ボテジャ語る:我々は全員、「あれはETAだった」と思っている。他の者の犯行ではありえない』
アスナール夫人でマドリッド議員(国民党)のアナ・ボテジャは昨日、自著「モンクロア(首相府)の8年」の出版記念会で、「政府は嘘を言ったことも情報を操作したことも無い。むしろ嘲笑の犠牲者だった。あの攻撃がETAのものであったことは確実だ。我々は全員がそう思っている。他の可能性はありえない。」と語った。アルカイダの犯行説に関しては「テロの温床であるイラクの治安を世界中が望んでいる以上、また我々が長年テロリストの脅迫と戦っていることが明らかである以上、我々が反テロの戦いの側につくことを望まない人がいるなど信じられない。」と語った。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040401elpepinac_22&type=Tes&anchor=elpepiesp
*このオバハン、自著の出版まで用意していたのですね。以前からどうやら「第2のヒラリークリントン」を目指しているようなのですが、ただでさえつぶれた亭主の顔にさらに泥を塗るようなことにならなきゃいいけど。それにしても、特に「アルカイダ」に関しては何とも微妙な発言です。当然「裏」は知っているはずで、このおしゃべり女が何をポロリと言い出すか、今後も注目したいところです。
●『4名の実行犯容疑者と2名の犯罪集団のボスを指名手配』
大法院は、3.11事件に関して4名のモロッコ人の実行犯容疑者と2名の犯罪集団のボスの顔写真を公開して指名手配した。この「コマンド」は犯行の1週間後までに隠れていた、と見られる。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040401elpepinac_29&type=Tes&anchor=elpepiesp
*他の報道で、2名の犯罪集団のボスは麻薬取引に絡んでおり、それが「アルカイダ」の活動資金になっていた、と発表された、という記事があります。上記の記事中の「チンチョンの空家」というのは、先日発見されたマドリッド郊外にある空家同然の家で、その中で爆発物の残りや起爆装置の残骸、多くの指紋などが発見されたものです。付近の住民が「モロッコ人らしい数人がたむろしていた」のを目撃しているのですが、それにしても、犯行後1週間も人目につく家に住んで「証拠」を残しまくってから後に姿を消す、しかも警察がその後からのこのこ捜査に出かけ、姿が消えてからおもむろに指名手配にする、など、田舎芝居も下手すぎるような気がします。この点についても、各新聞などがどんな論説を出すか注目してみます。(真実が語られる可能性は少ないでしょうが。)また麻薬取引に関しては、モロッコ・マフィアのチンピラを排除して取引の独占を狙うグループがある、と見た方が良いでしょう。なにせヨーロッパに流れる中南米産のコカインの7割程度がスペイン経由ですから。
他に、昨日イラクで起きたアメリカ人の殺害の件も載っていましたし、昨日のテレビニュースではどの局でも、群集が自動車を焼いて鉄の棒で自動車の中の死体を引きずり出し縄をかけて引き回している場面が放映されていました。昨年秋の、スペイン情報員の死体を蹴り上げ踏みつけるシーンでもそうですが、このような場面が大々的に報道するのはそれぞれの局の判断とは思えず、何らかの意図が働いていますね。それが3.11やスペイン総選挙の結果などと関連があるのかどうか、今のところ明確なことは言えませんが。