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【ニューヨーク高橋弘司】バグダッド国連事務所で昨年8月起こった爆弾テロでデメロ事務総長特別代表ら22人が犠牲になったことに関し、アナン国連事務総長は29日、内部専門家チームの調査結果を踏まえ、関連職にあった国連高官2人を更迭した。国連がこうした懲戒処分措置を取るのは異例だ。ただ、アナン氏への助言を行う「イラク政策運営グループ」を率いる国連ナンバー2、ルイズ・フレシェット副事務総長は辞表を提出したが、アナン氏が受理を拒否したため、残留する見通しだ。
イラクの主権移譲プロセスへの関与を強める国連は、今回の処分で治安対策強化の決意を内外に示したが、大半の国連職員は、治安が改善しない現状での現場への本格復帰に依然慎重だ。
29日公表された内部専門家チームの「治安報告書」は、爆弾テロで多数の死傷者が出た原因について(1)事前に襲撃の警告があったにもかかわらず、(救援業務にかかわる)国連は標的にならないとの思い込みがあった(2)事務所の窓に飛散防止フィルムを張るなどの緊急措置を行わない怠慢があり、負傷者が増えた(3)イラク政策運営グループは旧フセイン政権崩壊後の治安状況について責任ある対応を欠いた――などと指摘した。
これを受け、アナン氏はイラク政策運営グループで国連職員の治安対策を担っていたミヤット治安調整官を解任、バグダッド事務所を総括する立場にあったダシルバ事務総長補佐を降格させた。国連報道官はフレシェット氏が慰留された理由について「ミヤット氏を除き、特定の個人に責任はなく、失敗は共同で負うべきだ」と述べた。
[毎日新聞3月30日] ( 2004-03-30-14:27 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040330k0000e030067001c.html