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増田俊男の愉快な暴言(2004年3月15日)
「2004年は波乱万丈」と言って来たが、世界は正に動乱時代に突入してきた。
スペインの政変、台湾総統狙撃による選挙結果の番狂わせ、韓国の大統領弾劾決議による大統領人気の逆転、ハマス精神的指導者ヤシン師の殺害による中東危機等々が、世界に劇的変化をもたらしている。
アメリカは今まで、アジアでは中国と協力して北朝鮮を押さえる戦略を取ってきた。北朝鮮の核廃絶に向けての6カ国会議でも、アメリカは中国に主導権を持たせてきた。
陳総統による台湾独立を問う住民投票に対しても中国を刺激すると懸念し反対を表明していた。
パレスチナとイスラエルの紛争に対しても、中東和平ロードマップを打ち出し、紛争国のみならず、アラブ諸国、EU等国際社会からのコンセンサスを得て中東和平のイニシアティブをとって来た。
アラブ諸国もイスラエルへ圧力を加えられるのはアメリカ以外に無いことから、アメリカのイラク侵略にも反対できなかった。
イラクの新政権樹立、復興事業も国連を表にたてながら、6月30日の主権移譲を梃子に順調に進んできた。
ところが一挙に事態が急変した。
予想外の陳水扁総統再選で、今後中台関係は緊張する。
韓国はノムヒョン大統領が再選されれば国内は一層混乱し、靖国問題等で日本にはけ口を求め日韓は緊張するだろう。
ハマス・ヤシン師の殺害は、パレスチナ・イスラエルの抗争を一層激化させ、アメリカの中東和平ロードマップは夢と消える。
スペインの政変による親米から反米、親米ポーランドの対米批判化により、EUの対米団結と困難を極めていた欧州憲法制定へ弾みがついてきた。
国連安保理でのイスラエル非難決議案に対するアメリカの拒否権行使で、イラク戦争のときと同様、アメリカの国際孤立化が進む。
アメリカは今まで控えていた人道問題で中国批判を開始、WTOに中国を提訴、さらに日本海にイージス艦配備を発表、北朝鮮と中国を刺激する。
尖閣諸島へ侵入した中国人活動家の逮捕・拘束により、日中の感情が硬化して来た。、、、
この一連の変化は何を意味するのだろうか?
答え、、、、
米欧、アジア、中東で緊張を煽り、やがて「中東戦争」へと導いてゆく!
またもや、いつも来た道である。
増田