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【ロサンゼルス國枝すみれ】米紙ロサンゼルス・タイムズは28日、米国がイラクに対する武力行使の根拠の一つとした生物兵器製造装置があるとの情報は、イラクの反体制組織だった「イラク国民会議」(INC)の関係者が提供した未確認のものだったと報じた。同紙は米政府の反応などは伝えていないが、開戦を急いだブッシュ政権が、イラク関連情報を精査しなかったことを改めて指摘する形となった。
同紙によると、情報はドイツの難民キャンプにいたイラク人化学技術者の「バグダッド大在学中にイラク軍のために生物兵器製造装置を設計し、建設した」との証言に基づくもので、ドイツの情報機関から米国に伝えられ、イラク脅威論の根拠として使われた。
ところが、戦争終結後、この技術者がINC代表のチャラビ氏の側近の兄弟であったことが判明。しかも亡命前に横領事件を起こして職場を解雇された人物だったことも分かり、情報の信ぴょう性が低下。大量破壊兵器捜索チームを指揮したCIA(米中央情報局)前特別顧問のデビッド・ケイ氏は「証言は全くの作り話だった」と同紙の取材に答えた。
パウエル国務長官は昨年2月5日、この情報を基に、国連安全保障理事会で「イラクは移動式生物兵器製造装置を所有している」と演説、対イラク戦争開始への同意を迫った。
[毎日新聞3月29日] ( 2004-03-29-19:53 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040330k0000m030044000c.html