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【バグダッド福島良典】米英軍占領終了後の新生イラクの国家形態をめぐり、イラク北部における自治権強化のため連邦制に固執する少数派のクルド人勢力と、「数の論理」を展開する多数派シーア派の間で見解の相違が再燃している。クルド人勢力の一部はイラク他地域に先駆けての選挙実施を提唱し、「イラク分裂の危険」(専門家)を指摘する声も出ている。
暫定憲法にあたる「イラク基本法」は新生イラクの国家形態を連邦政権、地域政権などで構成される「連邦制」と規定。恒久憲法起草にあたってイラク北部クルド地域の3県に事実上の「拒否権」を付与し、アラビア語と共にクルド語を公用語と定めるなど、クルド人優遇の色彩が濃い。
イラク人口の約6割を占めるイスラム教シーア派は基本法への不満を募らせている。イラク戦争開戦1周年を機にシーア派住民はバグダッド中心部で抗議の野外礼拝集会を開き、シーア派最高権威のシスタニ師は基本法批判を強めている。
これに対して、AFP通信によると、イラク統治評議会のクルド人メンバー、マフムード・オスマン評議員は「クルド人が自らの運命を定める正当な権利が守られないなら国連の場に出る」と警告。さらに、クルド民主党(KDP)とクルド愛国同盟(PUK)の勢力に2分されたクルド地域を統合するため「(同地域以南の)イラクよりも前に国民議会選挙を実施する」構想を提案した。
[毎日新聞3月29日] ( 2004-03-29-02:23 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040329k0000m030026001c.html