現在地 HOME > 掲示板 > 戦争50 > 177.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 追記 投稿者 ×× 日時 2004 年 3 月 29 日 06:07:38)
上の「追記」、右翼のカキコみたいになっちゃったので補足させてください。
釣魚島の帰属に関して、本当に近辺の日本とか中国の大国レベルで語ってよいものかははなはだ疑問です。
http://www.asyura2.com/0401/senkyo2/msg/895.html を見てもわかるように、日本は島に関して琉球を通じて知識を得、琉球を通じて所属を主張しているのでしょうが、これと同様に中国も島に関しては台湾を通じてまたは台湾と同じ扱いで所属を主張しているように思えます。
しかし一方では、安室ナミエがスターになった時、台湾土着系民が、島の土着系の人がスターになったとして大いに喜んだという反応を見ますと、被支配の琉球と台湾との関係にもっと注目してみたいところがあります。日本か中国か、という前に、釣魚島は琉球か台湾か、という視点から始めるべきではないのでしょうか。(またはこの両島が分かれているのは本来おかしいのではないか、という視点もありえますが。)
この点については、戦後台湾が日本領でなくなり米軍が琉球を管轄した際にその対象に釣魚島も含まれた、という歴史からすると60年前には釣魚島は琉球に所属していたと考えるのがどうも自然に思われます。
ところが井上は、釣魚島と琉球の関係をことさらに否定していますが、論文(学生が資料を一夜漬けで漁ったような論文ですが)執筆当時に日本の左翼は琉球返還とかをやっていたと思われるので、井上は侵略的な琉球=日本説を支持する立場から強引に琉球と釣魚島の関係を切り離そうとした疑いがあるのです。そうなると井上は釣魚島を台湾と同グループに扱い、侵略的な台湾=中国説を基礎として釣魚島を簡単に中国に分類してしまっているように見えます。(井上は政治の都合上琉球=日本説を支持している建前上、釣魚島=琉球説を主張してしまうことには手が縛られていたはずですから)
この結果、井上は釣魚=台湾=みな中国説に固執するほかはなかったように見えてなりません。この不誠実な態度は、中共のリーダーシップがそれまで井上の褒めていた国内派から欧州留学派に変わってもなんの反応も示さないような不誠実さとつながるものと思われます。
釣魚島に関しては琉球と台湾との関係からフリーハンドで調べなおし、そのどちらかに帰属すべきか、または琉球も台湾も区別をしてはいけない、といった説が出て来なくては、大国追随または大国の一方への反発にすぎないこじつけばかりで、あまり信頼できるものではないと思います。