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【バグダッド小倉孝保】米軍とスンニ派反米武装勢力との激戦が続いているイラク中部のファルージャで、米軍は9日、安全確保のために住民を避難させ始めた。米英占領当局(CPA)のブレマー文民行政官は同日、ファルージャでの作戦行動を一時停止し、武装勢力側と対話する考えを表明した。
AP通信などによると、米軍の攻撃は、現地時間正午ごろから停止。ブレマー氏は攻撃を互いに停止していることを認め、統治評議会メンバーや地元イスラム指導者を交えて話し合う意向を示した。政府関係者は停戦期間が24時間になるだろうとしているが、停戦が終わったとの情報もある。
ファルージャでは、米軍側が5日から市街地を包囲して攻勢を強め、米海兵隊4人が死亡、民間人を含めたイラク人死者は約280人に上る。8日も、武装勢力はモスク(イスラム礼拝堂)に立てこもって迫撃砲などを発射し、米軍側はAC130攻撃機などで攻撃を繰り広げた。
イラク国内では、この日も各地で戦闘が相次ぎ、駐留米軍の発表では、シーア派の民兵組織「マフディ軍」が中部ナジャフのほか、ウクライナ軍が撤退していた中部クートを一時支配下に置いた。いずれも米軍は間もなく支配権を取り戻した。
ロイター通信によると、バグダッド西方のアブガリブ近くで9日、米軍車両を含む車列が武装勢力に襲撃され、少なくとも9人が死亡した。
武装勢力との衝突などによる4日以降の犠牲者は、イラク人側が460人以上、米軍側は40人以上に上っている。
また、ブレマー氏は9日、辞任したイラク暫定内閣のバドラン内相の後任に統治評議会メンバーのスマイディ氏(スンニ派)を起用、新設の安全保障担当補佐官にはルバイエ氏(シーア派)が就任した。同内閣では、占領軍の過剰攻撃に抗議して8日、トゥルキ人権相が辞任している。
毎日新聞 2004年4月9日 20時34分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040410k0000m030064000c.html