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シーア派とスンニ派が「反米」で共闘 バグダッド
朝日新聞4月9日
http://www.asahi.com/international/update/0409/014.html
(写真:イマム・アブハニファ・モスクにある「殉教者の墓地」。遺族らは「殉教者として天国へ行く」と口をそろえる=バグダッドのアダミヤ地区で)
イラクでイスラム教スンニ派とシーア派の武装勢力が「反米」で共闘する動きが始まっている。バグダッド陥落から1年の9日、首都のモスクでは、双方の信者が金曜礼拝で共に祈った。旧政権下で対立していた両派が宗派を超えて礼拝を共にするのは異例だ。反米感情が高まるなか、別々に米軍と戦ってきた両派が連携すれば、占領軍には大きな脅威となる。
バグダッド北西部のスンニ派地区アダミヤでは7日、米軍が大規模な過激派掃討に乗り出し、武装勢力との激しい銃撃戦になった。戦闘に参加した40代のスンニ派男性は「今月5日からシーア派組織と共闘している」と明かした。
男性は所属するグループのリーダーから指示され、2日前にはバグダッド東部のサドルシティーで起きた米軍との衝突へ出向いた。同地域はシーア派地区で、強硬派宗教指導者ムクタダ・サドル師が指揮する民兵組織マフディ軍団の武装メンバーが今月初めから米軍と衝突を繰り返している。
さらに、米軍が大規模な掃討作戦でモスクを空爆した同西方のファルージャへも応援に行くよう要請があったという。
9日付のニューヨーク・タイムズ紙も、シーア派の民兵が、米軍と戦うスンニ派を支援するため、大挙してファルージャ入りしている動きを報じている。同紙は、米軍という「共通の敵」を得て、占領当初は内戦も懸念されたシーア派とスンニ派の間に「かつてない水準の協力関係」が生まれ、駐留米軍に大きな脅威となっていると論評。「これまで別々に戦ってきたが、これからは対米国で一つの戦いをする」というシーア派民兵の言葉を紹介している。
バグダッドではこの日、1年前にフセイン像が引き倒されたフィルドウス広場とその周辺地域を米軍が完全封鎖。10日午前10時まで外出禁止令を出し、スピーカーで「武器を持った者は射撃する」と警告した。
AP通信によると、イラク駐留軍との衝突によるイラク人の死者が4日以降で460人以上にのぼったという。米兵の死亡者数は40人と伝えた。 (04/09 21:40)