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2003年8月イスラエルにアメリカからのビッグ・ボーナス
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/956.html
投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2004 年 3 月 22 日 21:00:52:ctKRGOvG/DIEQ
 

(回答先: フラッシュバック:ハマス・リーダー殺害、中東和平構想ロードマップの危機2003年6月 投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2004 年 3 月 22 日 20:40:29)

 6月にハマスリーダー殺害、ロードマップの危機。そして8月。


■米国防総省がイスラエルにイラク・イスラエル石油パイプラインの再開の可能性を打診
(2003年8月27日更新)
http://www.idcj.or.jp/1DS/11ee_josei030827.htm

 8月25日付けのイスラエルのハーレツ紙の報道するところによれば、米国防総省
の高官がイスラエル政府に対してイラク北部のキルクークからイスラエルのハイファに至る石油パイプラインを再開させる可能性を打診した模様である(www.news.scotsman.com03.08.26)。キルクークとハイファを結ぶ石油パイプラインは、イスラエルが1948年に建国されたときにイラクが送油を停止し、その後未稼働状態のまま今日を迎えている。

 イスラエル政府は米国政府からの公式の要請を求めたとされているが、イスラエル国内紙によれば、シャロン首相事務所は本件をイスラエルがイラク戦争で米国を支持した見返りのボーナスと見なしている。他方、イスラエル外務省は、やはりイラク戦争はイラクの石油資源を管理しようとの米国とイスラエルとの陰謀であったとの見方が高まることを警戒し、本件に対して批判的な姿勢を取っている。

 ジョゼフ・パリツキイ(JosephParitzky)産業基盤相は「現段階では具体的な計画はなく、単に構想として浮かび上がっているだけである」(同上)と語っているが、同時に同相は近々訪米する時にエネルギー問題を協議することになるとも言っており、訪米時の協議内容が注目される。なお同相は、本パイプラインはヨルダンを経由するので、同国にとっても通過料収入が見込めるのでプラスになろうとも語っている。

 イスラエル国内紙は、米国がこのパイプラインの再開可能性を持ちだしてきたのは、トルコを牽制するためではないかとの見方を報じている。実際、トルコではこのパイプラインが再開した際の影響を懸念しているようで、同国のヒルミ・グラー(HilmiGuler)エネルギー相は本年4月、「イラク・トルコ石油パイプラインが技術的にも能力的にも最善である」と語っていた。当事者のイラクのサーミル・ガドバン石油省CEOは、6月のインタビュー時に単なる噂に過ぎないと語り、再開の可能性を否定している。


(エネルギー・環境室長/主任研究員畑中美樹<はたなか・よしき>)


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