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(回答先: ハマスのヤシン師殺害 新和平案崩壊の危機 [共同通信]【シャロン首相自らが陣頭指揮】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 22 日 14:39:39)
イスラエル軍、ハマス創始者・ヤシン師を殺害
読売新聞3月22日
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040322i105.htm
【エルサレム=佐藤秀憲】パレスチナのイスラム原理主義勢力ハマスは22日、同組織の創始者、アハマド・ヤシン師がパレスチナ自治区ガザ市内で同日未明(日本時間同日昼)、イスラエル軍の攻撃で殺害されたと発表した。
精神的指導者を殺されたことで、ハマス側は「イスラエルのすべての家に死をもたらす」と報復声明を出した。パレスチナ国家樹立への道筋を描いたロードマップ(行程表)を軸とする中東和平の見通しは、重大な危機に直面することになった。
イスラエル放送によると、イスラエル軍の攻撃は午前5時半(日本時間午後0時半)ごろ。武装ヘリからミサイル3発を発射したという。ヤシン師は、ハマスの幹部2人と、モスク(イスラム教礼拝所)での礼拝を終えたところだった。
AP通信が目撃者の話として伝えたところによると、この攻撃でヤシン師と幹部2人を含め、計4人が死亡し、12人が負傷した。
イスラエル軍部隊は今月13日、パレスチナ自治区ガザ北部で、イスラエル本土に侵入を試みようとしたイスラム原理主義組織ハマス活動家ら2人を射殺。ハマス側への攻勢を強めていた。
イスラエル放送は、「今回の攻撃は、シャロン(イスラエル)首相が個人的に命じたものだ」と伝えている。
ハマスなどパレスチナ過激派は昨年6月に攻撃停止を宣言したが、イスラエルによるハマス最高幹部の暗殺により2か月足らずで撤回した経緯がある。昨年末に、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハなどパレスチナ主要組織の停戦協議も決裂、パレスチナ側には「分離フェンス」建設などを続けるイスラエルへの不信感がつのっていた。
ヤシン師は1938年生まれ。48年のイスラエル建国で難民となった。15歳の時、事故に遭い、以後車いす生活になった。1987年末、ヨルダン川西岸、ガザで始まったパレスチナ人の住民ほう起(インティファーダ)を契機に、反イスラエル武装闘争を行うパレスチナのイスラム原理主義過激組織「ハマス」を創設した。
◆パレスチナ首相が非難声明◆
パレスチナ自治政府のクレイ首相は22日、「狂気に満ち、極めて危険な行為。(今回の行為は)危険で卑劣な行為にほかならない」などとする非難声明を発表し、イスラエル政府を激しく批判した。
◆ハマス=パレスチナ最大のイスラム原理主義過激組織。エジプトで生まれた穏健派の原理主義組織「ムスリム同胞団」のパレスチナ支部として設立。1987年末に始まったインティファーダで、アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)に代わって主導権を握り、影響力を強めた。ハマスとはアラビア語で「イスラム抵抗運動」の頭文字をとったもの。イスラエルとの共存を一切拒否し、和平プロセス崩壊を狙って自爆テロを実行。米国などによる新和平案「ロードマップ」提示を受け、2003年6月に3か月の「停戦」を宣言したが、8月に放棄。その後、イスラエルと報復合戦を続けている。
(2004/3/22/14:33 読売新聞 無断転載禁止