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台湾総統に再選され、支持者の歓声にこたえる陳水扁氏(中央)と副総統の呂秀蓮氏(左)
【台北=伊藤彰浩、関泰晴】台湾総統選挙は、陳水扁総統(53)銃撃事件から一夜明けた20日、厳戒の中で投開票が行われ、民進党主席の陳氏が、野党統一候補・国民党の連戦(れんせん)主席(67)との一騎打ちを制し、再選された。
陳総統が今後、「独立色」を強めることは必至で、中台関係がさらに悪化することも予想される。一方、敗れた連氏は「不公平な選挙で結果は無効」と訴え、投票用紙の再点検を中央選管に要求しており、混乱が続く恐れもある。
台湾の中央選管が発表した確定票によると、陳氏の647万1970票に対し、連氏は644万2452票。得票率で陳氏が0・22ポイント上回るだけの歴史的大接戦となった。無効票は30万票を超えた。投票率は80・28%で、前回2000年(82・69%)を下回った。陳氏とペアを組んだ女性の呂秀蓮氏(59)が副総統に再選された。
陳氏は支持者集会で「選挙は台湾の人々の勝利だ」と勝利宣言を行った。
今回で3回目となる総統選は、初めて与野党候補者による一騎打ちとなった。
本省人(台湾出身者)の陳氏は、「中台はそれぞれ別の国(一辺一国)」と訴え、中国との対決姿勢を打ち出した。陳氏は、2006年の新憲法制定も公約し、住民投票をてこに「台湾人意識」を刺激して、得票に結びつける戦術に出た。
また、19日に陳、呂両氏が台南で銃撃されて負傷。最終盤で陳氏に同情票が集まり、連氏に流れつつあった台湾南部の支持基盤を固めることに成功、再選を後押しする決め手となった。
一方、大陸生まれの連氏は、中台関係について、「主権問題を棚上げにして安定を維持する」と主張し、当選後に早期訪中して対中関係打開を目指すことを公約に掲げた。野党第2党・親民党の宋楚瑜主席(61)を副総統候補に据え、基礎票積み上げを図ったものの及ばなかった。
中国は、陳総統を「独立派」と見ているものの、今回の総統選では過去2回の総統選時のような武力などによる威嚇は控えた。
(2004/3/21/01:23 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040320i115.htm