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2004/03/19
日本の娯楽紙の王道・東京スポーツ
「東スポ」の愛称で知られるこの新聞を、僕が読み始めてもう10年以上経つだろうか。あれは確か大学1年の時だった。学校帰りのキヨスクで、「吸血鬼・グアムで日光浴死」という珍妙な大見出しに引き寄せられたのがきっかけである。
僕の一日は、自宅で朝日新聞を読むことから始まる。NHKのニュースを見ながら朝食をとり、家を出ると最寄りの駅で「九スポ(東スポ)」を買う。僕にとって「朝日」も「東スポ」も欠かすことのできないメディア・ソースである。
ここで皆様は、「東スポ」の情報の信頼性を疑うかもしれない。
東スポならではの、センセーショナルな大見出し。充実した(?)風俗面や、人を食ったような見出しのオンパレード。「所詮『娯楽紙』なのだから」と、嫌悪する向きもあるかもしれない。
しかし物は見ようである。大学時代、僕の恩師がおっしゃった言葉が今でも忘れられない。「ドイツ人がトルコ人に対して思っているホンネを語っているのは、日本で言う『朝日』ではなく『東スポ』のような新聞なんだ」と。我が意を得たり。
決して「『朝日』をやめて『東スポ』を読め」と言うのではない。もし日本に「朝日」のような「オピニオン・リーダー」たる新聞しかなかったら、日本はとても息苦しい国になってしまう。逆に「東スポ」のような「ゴシップ新聞」だけでは、日本人の理性は育たないだろう。僕にとって毎日の東スポは、サプリメントのようなものである。もっとも最近は、主食であるはずの「フツーのメディア」があまりに味気ないので、いささかサプリメント過多になっているのだが……。
「大衆紙」は人の「ホンネ」を写す鏡
僕は最近、東スポの風俗面やプロレス面から、アメリカ文化の貧弱さに憐みすら感じている。風俗面のアメリカン・ポルノの紹介では、人工巨乳の女優の写真とストーリーの貧弱さに同情すら覚えてくる。そしてプロレス面でアメリカン・プロレスの抗争劇を見ていると、同じことがホワイトハウスで起こっているのかな? とも思う。いやいや、選手達のマイクパフォーマンスは、ジョージ・ブッシュの教書演説より鋭いかもしれないぞ。
僕は電車の中で「男セン」を血眼になって読んでいるが、頭の中ではこんなことも考えながら読んでいるのだ。
東スポの情報の信頼性
僕は今、この新聞史上最大のスクープに注目している。
「昨年末のイラクの邦人襲撃事件は、実はアメリカの誤射だった?」東スポが事件直後にすっぱ抜いたこの疑惑を、3月になって天下のNHKもついに報じた。この大スキャンダルがもし真実なら、日本の自衛隊はどうなるのか? 「ゴシップ新聞」が世論を動かしかねないのである。
「『東スポ』を読む」、ということ。それは「不真面目な人間になる」ということではなく、「社会を多角的に見る」ことであると、僕は思う。
(三好英明)
http://www.janjan.jp/media/0403/0403162063/1.php