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イラク暫定政府、国連主導で樹立へ 統治評・CPA要請
http://www.asahi.com/international/update/0319/013.html
イラクの統治評議会と米英の暫定占領当局(CPA)は18日、アナン国連事務総長に書簡を送り、イラクの暫定政府作りで国連の支援を要請した。これを受けてアナン氏は、近くブラヒミ事務総長特別顧問が率いる支援チームをイラクに派遣すると表明した。米英がCPA主導から国連主導の暫定政府作りに正式に方針を転換したものといえ、イラクの復興・再建は今後、国連を軸に進むことになる。
書簡によると、統治評議会は国連が「重要な役割を果たすべきだ」としたうえで、(1)6月30日までに作る暫定政府に関する幅広い国民討議の諮問役(2)来年1月までに行う直接選挙への助言と監視――を求めた。CPAも同様に「国連の重大な役割」に言及した上、統治評議会の要請を受けてブラヒミ氏を極力早くイラクに送るよう求め、同時に「必要な安全の提供」を約束している。
アナン氏は(1)国連の重要な役割(2)安全の保障――という国連側の要求が満たされたと判断、安全保障理事会に書簡を送り要請を受諾し支援チームを派遣すると通知した。派遣の時期は「実行可能なできるだけ早い時期」としている。チームはブラヒミ氏ら政治顧問団と選挙実施の専門家らの二つになる予定。来週にも現地入りするとの観測が強い。
アナン氏は2月末、先に現地入りしたブラヒミ調査団の申告を受け、統治評議会とCPAに(1)6月30日までに当面の「選挙管理」暫定政府を作り主権返還(2)来年1月までに選挙で新たな暫定政府樹立−−という2段階方式を提案、両者の回答を待っていた。さらに回答を受諾するかは「国連に重要で意味のある任務を求めるかどうかで決める」(国連筋)ことにしていた。
ブラヒミ氏は主権返還の期限までに暫定政府を作るには、4月末には選出方法を決める必要があるとみているようだ。このため約1カ月で統治評議会を中心としたイラク側の合意取り付けを図ることになる。
イラクの復興・再建での国連の役割について、米英は当初、「補助的な役割」に限定する意向だったが、治安の改善が進まずイラク側に内部分裂の兆候が出たため昨秋、「主権返還後は国連中心」と方針を変更。今年に入って「暫定政府作りも国連で」と非公式に伝えてきていた。
しかし、アナン提案に反発した統治評議会の一部が「国連不要論」を打ち上げたため、米ホワイトハウス幹部がバグダッド入りし、イラク側に国連への支援を要請するよう圧力をかけていた。
(03/19 14:01)