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本日発行の「日刊ゲンダイ3・20」の9面に掲載されている「大新聞・TVが伝えない「泥沼イラク」の真相 <10> 浜田 和幸」より:
見出し:「イラク派遣米英に死病蔓延」
「自衛隊員の感染は心配ないのか」
記事内容:
「 イラクで負傷したアメリカ兵は2万人を突破したといわれている。重傷患者の治療を一手に引き受けているのが、アメリカの主とワシントン郊外にあるウォルター・リード陸軍病院である。昨年は「やらせ救出劇のヒロイン」ジェシカ・リンチ上等兵が収容されたことでも有名になったが、歴代の大統領が定期検診や治療を受けることでも知られている。それだけ優秀な医師や緊急医療態勢が整った病院というわけである。
ところが、そのアメリカが誇る最高の医療機関でいま深刻な問題が発生している。イラクから搬送されてきた負傷兵の間に、「レイシュマニア」と呼ばわれる風土病が蔓延しているからだ。すでに感染患者は500人を超えた。医学的にいうと、病原は住血鞭毛虫類の一種なのだが、発病すると顔や手など全身の至るところに大きな瘤ができる。ひどくなると20も30もの大きな腫れ物ができたのち、死に至るという奇病である。
問題は治療法が見つかっていないことだ。感染症の専門家は、「イラクに駐留したアメリカ兵の4%程度がこの病原菌に侵されている」とみている。病気を媒介しているのはイラクの砂漠地帯に飛び回っている「サンド・フライ(砂ハネ)」である。このハエに刺されると、数週間から数ヶ月、場合によっては数年後に発病する。潜伏期間に大きなばらつきがあるのが特徴だ。
かつてベトナム戦争のとき、アメリカ兵の多くがマラリアに罹患し多数の死者が出た。今回の略して「レイシュ」と呼ばれる病気は、まさに「治療薬のない疫病」という時限爆弾を撃ち込まれたようなもの。陸軍病院の疫病予防センターでは、24時間態勢で治療薬の開発に取り組んでいるが、同センターの責任者であるハック大佐によれば、「サンド・フライの一刺しは、銃弾と同じだ。前線ではすでに1個大隊がこの“悪魔のハエ”によって殲滅させられたに等しい」と語っている。
前線の兵士の間では、「バグダッドの腫れ物」として、テロリスト以上に恐れられているようだ。日本の自衛隊や報道関係者は、この恐ろしい病気に気づいているのだろうか。用心すべきはテロリストやアメリカ軍が投下した劣化ウラン弾だけではない。 (つづく)」