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(回答先: 国民党の敗北もネットが原因と言われているし 投稿者 サルバドール 日時 2004 年 3 月 18 日 08:00:27)
カタルーニャ人の民族としての自覚の高まりだと思います
ERCが大幅に躍進したのは、昨年11月のカタルーニャ州総選挙からなのですが、反「マドリッド」意識が先鋭化してきている証しだと思います。ただし、この反「マドリッド」というのは、スペインの中央集権システムへの反発であって決してマドリッド市民、あるいはカスティーリャ民族への反発ではありません。これは選挙後にERCのカロッ・ルビラ党首が、彼の決してカスティーリャ語(スペイン語)を話さないという信条を破ってまで、マドリッド市民に対してカスティーリャ語で連帯の意志を現したことにも、はっきりあらわれています。
このカタルーニャ人の反「マドリッド」意識は、国民党に対してだけではなく社会労働者党にも向けられています。カタルーニャ総選挙では、これまで保守党のよしみで国民党と仲良く付き合ってきた「集中と連合」党と同時に社会労働者党も議席を減らし、ERCが大幅に台頭してきました。こういった傾向を招いたのはひとえにアスナールの中央集権的傾向に対するカタルーニャ人の民族的な対抗精神で、数百年にわたる「マドリッド中央政府」とカタルーニャとの血で血を洗う戦いの必然的な結果でしょう。社会労働者党もやはりマドリッド中心主義ですので、カタルーニャの反中央的な信条の持ち主がこぞってERCに投票したものと思われます。スペインの総選挙の仕組みは、各自治体ごとの比例代表制ですのでカタルーニャだけで10名のERCの国会議員が生まれたわけです。
また、選挙前日の13日にマドリッドで与党国民党の本部の前で、怒り狂った市民の大デモが行われたのですが、このときのパソコンと携帯を通したインターネットの役割は決定的なものでした。ヨーロッパでは一般的にインターネットでデモ隊が集められるのが普通で、今月の20日に国際反戦デモがインターネット上で呼びかけられています。今回の列車爆破と総選挙の熱気がどこまで続くか、見守っておきます。