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【ニューヨーク高橋弘司】イラクの大量破壊兵器をめぐる査察の責任者だったブリクス国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)前委員長が15日、ニューヨークの大学で行われた著名ジャーナリストとの対談で「(開戦当時)イラクに大量破壊兵器はなかった」と述べ、まもなく開戦1周年を迎えるイラク戦争について「間違った判断で行われた」と米英両国を厳しく批判した。
ブリクス氏は開戦当時、イラクに大量破壊兵器があったと思うかとの質問に「私の考えでは明確にノーだ」と答えた。根拠として、イラク側担当責任者の証言だけでなく、米英当局による複数のイラク人科学者の聴取でも所在が確認できなかったことを挙げ、開戦2カ月前の昨年1月時点で「大量破壊兵器(の存在)について話すのが怖くなっていた」と振り返った。
また、ブリクス氏は02年当時、チェイニー米副大統領と会談したときのことに触れ、「チェイニー氏は衛星技術など現代科学技術を駆使した国連査察をひどく低く評価していた」と指摘。その上で「昨年春、もう少し査察の時間をくれたら、査察対象個所をくまなく調べられ、戦争への道を防げたかもしれない」と述べ、「この戦争は間違った判断で行われた。米英首脳は情報機関による十分な情報がないまま、開戦に踏み切り、指導者としての信頼を失った」と批判した。
[毎日新聞3月16日] ( 2004-03-16-19:26 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040317k0000m030059000c.html