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【マドリード山科武司】マドリードで11日に発生した列車同時爆破テロ事件は、捜査当局の15日まで調べで、国際テロ組織アルカイダに関連する組織・人物がかかわっている可能性が濃厚になった。アルカイダの犯行とすれば、欧州で初の大規模テロになり、イラク戦争や戦後統治に協力する日本など米国の主要同盟国に新たな衝撃を与えそうだ。
スペイン内務省発表やAPなどによると、13日に逮捕された5人のうち、少なくともモロッコ人のジャマル・ゾウガム容疑者(30)は、01年9月の米国での同時多発テロに関与した疑いで服役中のイマド・ヤルカス服役囚の支持者だった。
スペイン捜査当局はヤルカス服役囚の逮捕時にゾウガム容疑者の自宅なども家宅捜索。ロシア国内のイスラム聖戦士(ムジャヒディン)のビデオやマドリードに潜伏するアルカイダメンバーの連絡先などを押収したが、ゾウガム容疑者自身は起訴を免れた。地元・エルパイス紙は他の2人のモロッコ人容疑者もヤルカス服役囚と関係があったと報じている。
また、15日付米紙ワシントン・ポストは、欧州、アラブ諸国の情報当局者が、5人の尋問などに基づき、アルカイダ関連組織による犯行とみている、と報じた。
捜査当局の調べなどによると、アルカイダはスペイン国内などに訓練や教育、資金調達の基地を構え、米同時多発テロの実行犯の1人もスペインに潜伏していた。
01年9月以降、捜査当局は取り締まりを強化。03年9月に高裁判事がアルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン氏ら35人を起訴相当と判断した。ヤルカス服役囚はその35人の1人だった。
アルカイダ関連組織の国内活動を封じ込めたと考えていたスペイン政府にとって今回の事件は大きな誤算で、社会労働党のサパテロ次期政権はテロ対策の根本的な見直しを迫られることになる。
[毎日新聞3月15日] ( 2004-03-15-21:50 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040316k0000m030072002c.html