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絶版の名著『戦争廃絶の理論』の寄贈を受け4/1発売季刊『真相の深層』予約先着百名進呈
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/374.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 3 月 12 日 12:37:55:CjMHiEP28ibKM
 

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『亜空間通信』746号(2004/03/12)
【絶版の名著『戦争廃絶の理論』の寄贈を受け4/1発売季刊『真相の深層』予約先着百名に無料進呈】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
 
 現下の惨憺たるメディア状況に鑑み、わが自前の木村書店から、決然、創刊の決意を発した「ゲリラ雑誌」正統派、季刊『真相の深層』の創刊号は、4月1日に発売開始する。目下、原稿殺到で、整理に追われているが、同時に、強力な援軍、湾岸戦争以来の仲の藤原肇理学博士が、アメリカから、以下の絶版の名著の「著者追悼買い取り」分の相当部数を寄贈するから、予約先着百名に無料進呈せよと申し出られ、本日(2004/03/12)、段ボール1箱分が宅急便で届いた。
 
 目下のイラク派遣状況に対する政治的な議論の上では絶好の研究書である。以下、概略を伝える電網情報(すでにURLは喪失)を転載するので、急ぎ、以下の木村書店に、1年(4冊で3千円)、5年(20冊で1万2千円)の事前予約を申し込まれたい。
 
 木村書店
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
 
 なお、5年の予約には、この他に、拙著、『アウシュヴィッツの争点』(リベルタ出版)と『読売新聞・歴史検証』(汐文社)を贈呈する。
 
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『戦争廃絶の理論』(坂口三郎著、東明社刊、1986)
著者略歴:1907年生まれ。同盟通信政治部記者、内閣総力戦研究所経済史研究所嘱託、読売新聞論説委員、芦田内閣官房長官顧問、吉田内閣外郭団体理事長など歴任。
1986年03月05日初版発行本体価格1300円+税

序説 科学時代の破局と転換
 近代文明は自然科学が創造したものである。
 近代社会は技術が創造したものである。
 コペルニクス、ガリレオ・ガリレイ、ニュートン、ファラデー、アインシュタイン、など、僅かに数名の科学者の名を並べただけでも、近代の自然科学の発展の歴史が、そのまま近代文明の歴史の進展の経過として浮き彫りにされる。
 これに較べると、いかにもすぐれた偉人のように伝えられ一時は一世を風靡した偉大なる思想家、カント、ヘーゲル、デカルト、マルクス、エンゲルス、レーニン、などは、近代史の中で文明の発展のため何ほどのことをしたと言えるだろうか。
 又、この間に、どれぼど多くの君主、帝王、宰相らが、栄華を誇り権力を揮るってきたことか。そしてそれらの人々が人類の発展、社会の進歩、人々の幸福、のために、何ほどのことをなし、何を残したであろうか?
 近ごろの例を見ても、ロシアの皇帝、カイゼル、ヒットラー、ムッソリー二、チャーチル、スターリン、ルーズベルト、東条、と並べてみると、勝者も、敗者も、何れも共にこの世に地獄の惨禍を叩きつけ、数千万の人々を惨殺し、遺族の胸に無限の苦しみと悲しみを刺し込んで去っていったのであった。
 別に、近代科学文明の粋、原子物理学を、核爆弾の悪魔につくりあげて、広島と長崎で四十五億年の地球史を汚し、科学文明の近代史を人殺しの野蛮史に転換して一つの時代に終りを告げたのであった。
 それから早くも四十年が過ぎ去っていった。その間に、一且狂った野蛮心は正気に戻ることなく、益々野蛮化の一途を進み、人類の絶滅、地球の破壊、に運命をかけて米ソ両国を先頭に、戦乱と軍拡競争に没頭しつつある。何故にこのようなことになったのか。それにはいろいろと理由がある。
 思えば、第二次大戦までの科学というものは、物だけの科学に過ぎず、生命、と心のことは、信仰の迷信や、哲学の解釈に委されてきたのであった。
 それが、第二次大戦後、急速に進歩した分子生物学によって、昭和二十八年(一九五三)に遣伝子の構造と機能が明らかにされて三十五億年の永い間、生きつづけてきた万物の生命の実相が明らかになり、それから進んで心の科学が確立された。ここで自然科学は、物と、生命と、心、の三界の実相と、その三者の間の間係が明らかになり、今やこれまでの物理化学による産業革命以来の産業と並んで、生命の科学はバイオテクノロジーとなって科学産業時代の先端に立ち、心の科学の産業化による情報科学は、現代の産業社会の構造の中で最も重要な部分を占めるに至っている
 元未、没価値、無目的、なものと規定されて進歩してきた近代史花形、物の科学は、没価値、無目的、の本性によってそれは公害と核兵器に発展して、政治外交の破局、経済の破綻、人類の絶滅、地球の破滅、という現代世界の現状となったのである。
 ところが昭和二十八年以来、生きる目的の科学、生命の科学、が成立発展し、つづいて価値を語る、心の科学、が確立し、この、物と、生命と、心、の科学が相互に作用して現代世界の指導原理とその法則が提娼されるに至ったのである。
 地球世界の現状は、軍拡と、それらによるインフレーションの激化によって?国家?という虚構の権力構造は何れも、亡国、崩壊、に直面していることは誰の目にも明らかである。即ち、近代史の花形として国民に?生命を捧げる忠誠?を要求してきた?国家の時代?は過ぎ去っているのである。世界の平和のために捧げる生命はあってもお国のために生命を捧げることは全く無意味になっているのである。
 ?増税なき財政再建?は?インフレなき経済再建〃?の前提によって可能性が生れ出るものであるが、国家による?インフレなき経済再建?は全く不可能であることは明白で、これは全世界経済の総合的課題である。
 要するに政治、軍事、財政、経済、すべての面で?一国?の手にあまることばかりで、この現状を救うものは、国家をいかに再建するか、ではなく、これらの諸問題のすべてを含めて、地球をいかに経営するか、という視点に立って考えるべきときに直面しているのである。これは日本の明治維新にその前例がある。
 徳川幕府をいかに建て直すか、各藩の藩政をいかに改革するか、という考えを捨てて、全日本をいかに総合一体化して経営するか、という視点に立って、極めて巧妙に諸々の難問題を合理的に解決したのであった。
 即ち?藩を廃して全日本を?という日本の明治維新の故知に習って、今世界は?国家を廃して全地球を?いかに総合一体化し、地球的規模の?廃藩置県?の必要に迫られているのである。
 そのために必要にして十分な原理と、法則と、方法を、第二次大戦後の、知識の爆発時代といわれるこの約三十年間に進歩した科学が、取り揃えてその活用を待っているのである。それは、物と、生命と、心、の科学の三原理三法則三方法、の総合調整によって実現される。以下この本でその要点を概観してお目にかけることにする次第である。
 
目次
序説 科学時代の破局と転換
1 法則の構造
= 真理の法則と真実の法則 =
  1 真理の没落
  2 科学も混乱・法則も混乱
2 物の世界の法則
= エネルギー、エントロビー、ネゲントロビー、エクセルギー =
  1 熱力学の二つの法則
  2 物質の創生と、宇宙と生命
  3 科学時代の破局の象徴・原子力
3 生命の世界の法則
= 植物、微生物、動物から人体まで =
  1 地球は、字宙船生命号
  2 生物社会の構造・生態系
4 心の世界の法則
= 物から生命、生命から心 =
  1 危機と?こころ?の流行
  2 心の世界・二つの流れ
  (1)一神教と多神教の世界
  (2)多神教(無神論)の世界
  3 人類は迷信をもつ唯一の動物
  4 西洋哲学の没落
  5 国家の狂乱・科学時代の破局
  6 心の世界の法則の構造<
5 地球世界の変遷と現状
=兵器の凶悪化と通貨の狂乱 =
  1 永久機関としての地球と生物体
  2 永久基礎産業は農業
  3 人類の社会は心の世界
  4 国家も権力も戦争も心の産物
  5 権力よりも?おかねの時代?
  6 通貨問題は物理学の問題
  7 迷信と条件反射で賑わう人の世
  8 資本主義か社合主義か、は空論
  9 日本経済の特殊性
  10 働きと、仕事と、労働
  11 空想の亡霊、民主主義
  12 妄想の霧、イデオロギ
  13 迷想の霞、ヒューマニズム
6 地球経営の法則
= 国家の経営から地球の経営へ =
  1 権力者の時代の終焉
  2 地球を経営する経営者の登場
  3 四十五億人の希望・四つの悲願
  [1] 地球経営学の構造
   (1) 先ず国家が問題
   (2) 第二に通貨の本質の転化
   (3) 地球経済学の基礎
  [2] 戦争のない世界
   (1) 広島と長崎の原爆忌の限界
   (2) 五十五年前の不戦条約と日本国憲法第九条
  [3]  公害のない地球
   (1) 環境の一部分として生きる人間
   (2) 現代公害の実態
   (3) 公害一掃の科学と学問の原理
  [4] 税金のない政治
   (1) 怨念三千年・苛政の末路
   (2) 貨幣価値の基礎・エクセルギー
   (3) 搾取貨幣から分配貨幣ヘ
  [5] 貧苦のない社会
   (1) 金がかたき、貧ほどつらいものはない
   (2) 金持の金は、金持が儲けた金ではない
   (3) 全人類"貧苦"からの解放
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以上。

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