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【ジャカルタ岩崎日出雄】東南アジアのイスラム過激派「ジェマー・イスラミア(JI)」の精神的指導者とされ、国家転覆罪などに問われたイスラム教指導者、アブバカル・バシル被告(65)に対し、インドネシア最高裁が控訴審判決を下回る禁固1年6月(求刑禁固15年)を言い渡したことが9日、分かった。1審が認めた国家転覆罪については控訴審同様、無罪とした。量刑は1審が禁固4年、控訴審が同3年で、「軽すぎる」との批判が強かったが、最高裁でさらに減刑された。
同被告への判決をめぐっては、1、2審の量刑が軽すぎたことから、バシル被告に旧悪を暴露されるのを恐れた政界筋の圧力があったとの観測もある。最高裁は先月、腐敗防止法違反に問われ1、2審で禁固刑を言い渡されたアクバル・タンジュン国会議長(58)に逆転無罪を言い渡し、もともと低かった司法に対する国民の信頼がさらに低下していたが、今回の判決で司法不信の流れが加速しそうだ。
判決は、同被告がイスラム教指導者として信者に聖戦(テロ)を呼びかけたり、多数のテロ事件に関与し、インドネシアの国家転覆を企てたという起訴事実を認定せず、身分証明書を持っていなかったという入管法違反だけを認定した。
JIはバリ島爆弾テロ事件(02年10月)やJWマリオット爆弾テロ事件(03年8月)に関与したとされ、いずれの被告、容疑者にもバシル被告主宰のイスラム寄宿学校卒業生が含まれている。
[毎日新聞3月9日] ( 2004-03-09-20:17 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040310k0000m030059000c.html