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ハイチ、反アリスティド派デモに銃撃、6人死亡:フィリップ一派が仕組んだ可能性も――アメリカはとんでもない「荷物」を抱えた?
8日の世界の新聞は、7日にハイチの首都ポルトープランスで反アリスティド派デモが銃撃され、スペインのアンテナ3TVのリカルド・オルテガ記者を含む6名が死亡、数名の外国人ジャーナリストを含む約20名から30名が負傷したことを伝えています。そして、スペインの新聞も日本の新聞も、アリスティド派民兵の犯行であることを示唆、あるいは匂わせています。
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反アリスティド派デモに銃撃、6人死亡=対立悪化の懸念−ハイチ(共同通信3月8日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040308-00000532-jij-int
アンテナ3TVのリカルド・オルテガ記者、銃弾を受け死亡(エル・パイス3月8日)
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=&xref=20040308elpepiint_11&type=Tes&anchor=elpepiint
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ところがそれ以前から、ハイチはどうも奇妙な具合になってきているのです。
CIAがギィ・フィリップらが率いる武装反乱集団をけしかけてアリスティドを追い詰めて米軍がつまみ出したわけですが、米軍(および仏軍、加軍)は「ハイチに軍は必要ない」と、武装反乱集団に武器を捨てるように要請しました。そして6日までには、カトリック教会や人権団体関係者などの7名による「賢人会議」を組織させて、そこで新しい首相を選ぶ、という筋道まで立てていました。フィリップらもいったんは、武装解除に同意しましたが、武器は未だに米軍に引き渡していません。
メキシコの新聞ムラル(電子版)などの中南米の各新聞によりますと、7日のデモ隊襲撃の後、ギィ・フィリップが「再び武器を取るように部隊に命令しなければならないだろう。治安が安定するまでは武器を手放すことはできない。」と言い出しました。
http://www.mural.com/internacional/articulo/356638/
恐らくフィリップとしては、アリスティドを追い出した後、自分がアメリカ軍の庇護の下で軍事独裁者になるつもりでいたのかもしれません。ところがアメリカには全くその気は無く、文民による傀儡政権を立てて、武装勢力から逆に武器を取り上げようとしたわけで、武装各派は正面切って逆らうことはできないにしても、口約束だけして武器の提出は拒んできました。そして今回の事件です。
どうもフィリップ一派の「自作自演」くさい、と私は思います。外国のジャーナリストを巻き添えにして「治安の悪さ」「アリスティド派民兵の残党の危険性」がアピールされた結果、武器を手放さない格好の口実ができたわけです。
さあ、アメリカはどう出るつもりでしょうか。「民主化促進」をうたっている以上、軍事独裁政権などできてもらってはちょっと困るわけだし、そうかといって強制的に彼らから武器を取り上げようとするとあからさまな「侵略者」になってしまい、アリスティド派どころか反アリスティド派まで敵にまわしてハイチの山岳地のジャングルでゲリラと戦わねばならないはめになり、イラクなどに兵力を割いている以上、その余裕も無いでしょう。
調子に乗ったアメリカは、ひょっとしたらとんでもない「お荷物」を抱えてしまったのではないでしょうか。
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参考:阿修羅投稿
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/921.html
アメリカの目的はハイチに恒久的な米軍基地を作ること
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/140.html
狡兎死して走狗煮らる? ハイチでアメリカ二重の詐欺
および、そのフォロー
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/170.html
ハイチでも「逆噴射」するかもしれないね(WWさん)
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/173.html
ハイチ新情報、どうも奇妙な・・・アリスティドの側近が新首相に?