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アスナール政権最後の醜態(8):スペイン国民の66%がスペイン軍のイラクからの撤退を求めている
社会調査センターがこのたび発表した世論調査(24109名を対象)の結果で、スペイン国民のうち、
66.1%が、イラク軍の撤退を希望している
77.9%が、現在、イラクの大量破壊兵器が存在していなかった、と信じている
68.8%が、戦争が始まったときから大量破壊兵器の存在を信じていなかった
12.0%が、イラク戦争に関して、今もアスナールを信頼している
約64%が、次期首相候補のマリアノ・ラホイにもある程度は責任があると思う
23.3%が、ラホイには責任は無いと思う
ということが分かりました。イラク戦争に関してはスペイン国民はかなりシビアな見方をしているようです。特にアスナールを今でも信頼している人が12%しかいないことは特筆されるべきです。ところがこの男、今も盛んに「国民党以外の政党はスペインを破壊する」「国民党以外の政党が政権を取ったらデモ隊と分離主義者の政府になってしまう」と言いたい放題にわめいています。
さらに過半数の51.2%が、カタルーニャ左翼共和党のカロッ・ルビラがETAと接触したことを、国民党が選挙戦術に利用している、と不快に感じています。これに関しては私の阿修羅投稿
『ETA=アスナール連合軍、選挙戦を有利に』
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/829.html
をご参照ください。
ところが、3月14日の総選挙となりますと、やはり、
42.2%が、国民党に投票する
35.5%が、社会党に投票する
となっており、完全比例投票制のスペインの国会議員選挙では、国民党が過半数ギリギリの176議席、社会党は131議席の予想、ということになります。(ただし、この世論調査の選挙予想は以前から当たらないことで有名ですが。)
イラク戦争への加担に国民の3分の2が反対しているにもかかわらずアスナール与党国民党の支持が大きいのは、国民生活の面で、国民党を信頼している、というよりは、社会党を信頼していない、という面が強いように思います。
先日、私の友人が新聞の各政党の党首の写真を示しながら「どうせこいつら、みんな嘘つきばっかりなんだ」と吐き捨てるように言ったのが印象に残っているのですが、「どうせ嘘つきなら少しでも金回りを良くしてくれそうな嘘つきの方がましだ」というのが、悲しい事ながら、この国の国民の偽らざる心情でしょう。