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ベネズエラが危ない！ 「民主主義神話」の嘘を暴き、その「完全犯罪」を見抜け！
３月７日付のエル・パイス紙は、ベネズエラの首都カラカスで、チャベス政権に反対する４０万人以上もの「民主化要求」のデモが行われたことを報道しています。今年に入ってから、１月２７日にも大規模なデモがあって暴徒化したことや、今月に入っても反チャベス派と軍が衝突し死者まで出ています。
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『４０万人以上の反チャベス大統領派がカラカスでデモ』
エル・パイス、３月７日
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=&xref=20040307elpepiint_3&type=Tes&anchor=elpporint
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どのような「民主化」なのか、は、馬鹿馬鹿しくて書く気にもなりません。このような世界中の報道機関のフレームアップによって、チャベスは次第に「民衆の抑圧者」「独裁者」に仕立て上げられつつあります。非常に危険な状態です。せめて阿修羅をご覧の皆様は決して中南米に関する新聞報道によって誘導されることがないようにご注意ください。
ちょうど２年前にも同じようなことがありました。以下にあるのはル・モンド・ディプロマティーク（日本語版）：２００２年６月号に載った、イニャシオ・ラモネ編集総長自ら執筆した『ベネズエラ再クーデターの危険（日本語版での題名）』という文章です。これは以前に私の『イベリア半島「百鬼昼行図」 その４』でも取り上げたものですが、どうかもう一度お読みください。少し前にハイチで何が起こったのか、今ベネズエラで何が起こっているのか、そして今後キューバで何が起こるのか、何の修飾語も不要なほど明らかに予告されています。
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『ベネズエラ再クーデターの危険』
ル・モンド・ディプロマティーク（日本語版）：２００２年６月号
http://www.diplo.jp/articles02/0206.html
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ただ気になるのはこの日本語版の題名です。全く同じ記事の英語版では、題名は“The perfect crime”、つまり「完全犯罪」となっています。ご覧ください。
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“The perfect crime”
Le Mmonde Diplomatique (English Yedition) : June, 2002
http://mondediplo.com/2002/06/01edito
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フランス語の原文でも“Un crime parfait”ですから、イニャシオ・ラモネ編集総長が強調したかったことは、その「民主主義」がいかに重大な欺瞞、アメリカの石油資本とＣＩＡとオプス・デイが仕組んだ「完全犯罪」であるのか、ということなのです。そして、２００２年では失敗に終わったが、やがてまた「民主化要求」が彼らの「完全犯罪」を達成させるために起こるだろう、幻想にとらわれずにしっかり見抜け、という警告なのです。
日本の訳者や編集者は、勝手に題名をすりかえて著者の意図を覆い隠す、というジャーナリストにあるまじき重大な犯罪行為を犯しています。恐らく日本のこういったジャーナリストやインテリには「民主主義が誤っているはずはない」という信仰―――その信仰の質においては「ホロコースト」に対するのと同様な―――を抱いているのでしょう。しかし我々はこの「民主化」という詐欺、「完全犯罪」を見抜き、日本でも世界でも、身近で起こっている大小のこの種の犯罪・詐欺行為に目をつぶってはならないでしょう。
もちろんアメリカのイラクへの侵攻の口実の一つも「中東の民主化」ですが、中南米の場合は、実際に本当に「民衆」が主人公になっているかのように演出され、マスコミによってそのように報道され、その国以外の人は全員がそう信じ込むように誘導されているのです。どう口実をつけても侵略・政権転覆の陰謀であることが明らかに見える場合よりも、こちらのほうがずっと悪質です。そしてその「民衆」とそれを報道するマスコミは、多くがオプス・デイによって動員され操作されていることを忘れてはなりません。
私は、今年に入ってからの中南米各国の情報から、オプス・デイがさまざまな「民主主義と人権を守る」活動を盛んの行っていることをつかんでいます。裏でＣＩＡと緊密に連絡を取り合っていることでしょう。恐らく、日本と世界の「民主教」信者たちは彼らの動きには手も足も出ないでしょうし、逆にスペイン社会党のように彼らに積極的に手を貸してその「応援団」になってしまうだけでしょう。スペインでは社会党やその傘下の労組は国民党と同様、ひょっとするとそれ以上に「非民主的な」カストロ政権に敵対しています。私は決してカストロ政権を支持する者ではありませんが、欧米支配者どもの詐欺行為・犯罪行為と共に、知的不誠実・思考停止状態でやすやすとだまされていく人々の愚行は、遠慮容赦なく罵倒し告発しつづけるつもりでいます。
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参考：
狡兎死して走狗煮らる？ ハイチでアメリカ二重の詐欺
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/140.html
アメリカの目的はハイチに恒久的な米軍基地を作ること
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/921.html
アメリカ海兵隊はハイチの大統領を銃で脅し手錠をかけて家から引きずり出した
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/894.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。