![]() |
|
Tweet |
迎撃ミサイルSM3を日本近海に配備 米が05年中に
--------------------------------------------------------------------------------
米国防総省当局者は26日、ブッシュ政権が推進するミサイル防衛(MD)の一環として、イージス艦に搭載して弾道ミサイルを撃ち落とすスタンダードミサイル3(SM3)を05年末までに日本近海に配備することを明らかにした。イージス艦自体は今年9月末までに日本海に配備することを公表しており、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えて、ミサイル防衛網の構築を進めていることを内外に強調している。
北朝鮮の核問題を巡る6者協議が難航しているため、米国防総省には北朝鮮がその間にも弾道ミサイルなどの開発を進めてしまうという懸念が根強い。このため、迎撃システムの配備をあえて明確にすることで、北朝鮮に対する抑止を図る狙いがあると見られる。
当局者によると、国防総省は05年末までにイージス艦10隻にSM3を搭載し、「我々が弾道ミサイルの攻撃を受ける可能性があると最も心配している地域に、迎撃ミサイルを配備する」と説明。そのうえで「短、中距離の弾道ミサイルの脅威に対処するためだ」「我々は北朝鮮の存在を懸念している」とも述べ、北朝鮮の弾道ミサイルに備えて日本海に配備するイージス艦に搭載することを認めた。
同様に、日本政府は陸上に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、海上自衛隊のイージス艦にSM3を、韓国政府はPAC3をそれぞれ配備する計画を説明。日米韓3カ国でMD網を築いている状況を強調した。
日本以外の国を狙った弾道ミサイルを自衛隊が迎撃すれば、憲法9条で行使を禁じている集団的自衛権に抵触するという問題については「日本政府の憲法解釈の問題であり、日本国内で解決のために努力すべきだ」と述べるにとどめた。
(03/27 11:51)
http://www.asahi.com/international/update/0327/004.html