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EU首脳会議:
イスラエル非難の議長総括を採択
【ブリュッセル福原直樹】
欧州連合(EU)の首脳会議は26日、ハマス指導者の暗殺や、パレスチナ自治区との「分離壁」の建設など、最近の一連のイスラエルの行動を強く非難する議長総括を採択し、終了した。
議長総括でEUは、イスラエルによるイスラム原理主義組織ハマスのヤシン師暗殺を「国際法に反する行為」と非難した。また分離壁を取り壊し、パレスチナ人に移動の自由を与えるよう求めた。その上で、イスラエル軍のガザ地区撤退を強く要求。中東和平の「ロードマップ」に基づいた交渉進展でパレスチナ、イスラエルの「二つの国家」が域内で共存できるよう訴えた。
イラク問題では、最近の治安悪化を懸念する一方、来年1月までに行われる直接選挙をテコに、イラク国民への権力移譲が円滑に進むよう求めた。また、5月からEUに加盟するキプロスについては、加盟までの統一実現を「可能だ」と指摘。国連の仲介とギリシャ、トルコの協力による統一交渉の妥結を求めた。
[毎日新聞3月27日] ( 2004-03-27-00:06 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040327k0000m030073001c.html