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本日発行の「日刊ゲンダイ3・27」9面の「大新聞・TVが伝えない「泥沼イラクの」の真相 浜田和幸 <15>」:(最終回です)
表題・リード:「イスラエルのヤシン暗殺で第3次世界大戦突入」
「イラクの復興・安定はいよいよ絶望的」
記事:
「 新たな戦争が始まった。引き金を引いたのはイスラエル。イスラム原理主義組織「ハマス」の精神的指導者ヤシン師を殺害したのだ。礼拝をすませモスクから出てきたところを、イスラエル軍のヘリコプターがミサイル攻撃を仕掛けた。この一撃で、これまでの中東和平に向けた努力はすべて水泡に帰し、世界は宗教的怨念に根ざした「第3次世界大戦」に突入した。
イスラエルのモファズ国防相は「ヤシンはパレスチナのウサマ・ビンラディンだった」と暗殺を正当化し、「今後はハマスの指導者を一人残らず殺す。アラファトの暗殺も辞さない」と宣言した。もはや血で血を洗うテロの応酬は必至である。まさに、キリスト教とイスラム教の宗教戦争である。
問題はそのようなイスラエルの暴挙をブッシュ政権が擁護していることだ。もともと、イラクに対するアメリカの先制攻撃もイスラエルへの脅威を取り除くことが狙いとの見方があった。しかし、ヤシン師暗殺はイラクの治安回復を一層困難なものにしてしまった。多くのイラク人にとって、アメリカとイスラエルは一体であり、ともに中東の利権を奪おうとしていると映っている。
ヤシン師が暗殺された翌日、イスラエルの情報機関モサドのイラク秘密事務所が襲撃され、6人の工作員が殺害された。攻撃したのはイラクのシーア派かクルド族の地下組織といわれる。キルクークにあったモサドのオフィスは貿易商社の看板を掲げ、イスラエルの活動拠点とは分からないようにされていたが、テロ組織は独自の監視体制を敷いていたようだ。アメリカ軍が警護にあたっていたが、攻撃を防ぐことはできなかった。テロの連鎖のみが予見される。
ブッシュ大統領は車イスのヤシン師が暗殺された同じころワシントンで演説し、「アルカイダの3分の2をすでに殺した。ビンラディンも間もなく拘束するか殺すことができるだろう」と胸を張った。ブッシュが大声を上げれば上げるほど、テロは拡大していく。
昨年までホワイトハウスのテロ対策責任者だったリチャード・クラークは、今秋出版した本で「ブッシュはアルカイダなどテロ組織の脅威をまったく理解しようとしなかった」と暴露している。
身内から次々と見放されるブッシュ。これでは新たな戦争の火種を生むことはできても、鎮火させることはできない。 (おわり)」
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★ 感想
念のため、「第3次世界大戦」に突入することはありません。
また、「宗教的怨念」や「キリスト教とイスラム教の宗教戦争」(シオニストとパレスチナの戦いがそうであるわけもなく)といった表現も、事実を歪め実相を見えなくするものです。
このような煽りを書く人の心性を疑います。