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米国の駐中国大使館は22日、渡米ビザを申請する中国人へ指紋押捺の義務付けを開始した。国内の各界や人々からはこれに対する強い不満が寄せられている。中国外交部はこれに対し、中国国民に対する差別であるとして、米側に厳重な申し入れをした。
米国が同措置を実施する以前から、外交部はこうした動きに注目していた。今年1月から、複数の外交ルートを通じて米側に厳重な申し入れを行い、「米国が渡米する中国人のビザ申請時や入境時に指紋の押捺と撮影を義務付けるのは、中国国民に対する差別であり、中国国民の人格的尊厳やプライバシー権を侵害する、人権無視のやり方だ」と指摘している。米側はこれについて「世界共通の措置」としているが、これはカナダなど28カ国の国民に対して指紋押捺やビザの取得を免除している事実と矛盾する。外交部は「これは事実上、一種の差別であり、中国は受け入れられない。米側はできる限り早くこのやり方を改めるべきだ。さもなければ、中国は申し入れと報復措置を実施する権利を残しておくことになる」と述べた。(編集UM)
「人民網日本語版」2004年3月24日
http://j.peopledaily.com.cn/2004/03/24/jp20040324_37906.html