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2004.03.24
Web posted at: 10:57 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 2001年9月11日の米同時多発テロを政府がなぜ防止できなかったのか検証する独立調査機関「米同時多発テロ調査委員会」(トマス・キーン委員長)が23日、ラムズフェルド国防長官、パウエル国務長官ら現ブッシュ政権の閣僚のほか、オルブライト前国務長官、コーエン前国防長官など前クリントン政権の閣僚も招いて公聴会を開いた。新旧閣僚が同席して同時多発テロについて証言するのは初めて。
ラムズフェルド長官は公聴会で、同時多発テロ前に国際テロ組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン氏を仮に殺害できていたとしても、テロ実行犯たちはすでに米国内に潜伏していたため、テロの防止にはつながらなかっただろうと証言した。
またテロ発生前の春から夏にかけて、国家安全保障会議(NSC)は新たなアルカイダ対策を検討していたが、「9月11日以前の6カ月間に得ていた情報の中に、テロリストが民間機をハイジャックしてペンタゴン(米国防総省)や世界貿易センタービルにミサイルのように突入するなどということを示唆するものがあったとは、私は承知していない」と長官は証言。さらにアフガニスタン領内までアルカイダを攻撃しに行くことを、同時多発テロ以前の連邦議会や米世論が容認したとは、到底思えないとの見方を示した。
クリントン政権のコーエン前国防長官は公聴会で、1998年と99年の間、クリントン政権が3回にわたり、ビンラディン氏殺害を目的に空爆を真剣に討議したが、ビンラディン氏の居場所などについて情報の精度に100%の確信がなかったことと、民間人を巻き込む危険性を考慮して、結局はとりやめたと話した。またオルブライト前国務長官は、1998年にケニアとタンザニアの米大使館が爆破された後、米軍はアフガニスタン国内のアルカイダ基地を巡航ミサイルで空爆したことなどを指摘し、「クリントン政権は国民を守るため、アルカイダに対して出来る限りのことをやった」と証言した。
パウエル長官は、国務長官に任命された4日後の早い段階で、クリントン政権担当者たちからビンラディン氏についてブリーフィングを受けたと証言。長官はさらに、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)も着任直後から、アルカイダ対策に着手していたと話し、「われわれは、アルカイダ封じ込めや刑事訴追、個々のテロ攻撃に対する限定的な報復攻撃といった従来のやり方に留まるのではなく、アルカイダを壊滅させたいと考えていた」と述べ、現政権がアルカイダ対策を怠っていた事実は決してないと強調した。
ブッシュ政権のアルカイダ対策については、昨年2月までホワイトハウスのテロ対策担当特別補佐官を務めたリチャード・クラーク氏が、22日に発売された著書で、ブッシュ政権がアルカイダの脅威を無視し続けたにもかかわらず、実際にテロが起きるとすぐにアルカイダの脅威をイラク攻撃の大義名分に利用しようとしたと厳しく批判し、論争を巻き起こした。ホワイトハウス側はこれについて、クラーク氏の本は甚だしく不正確だとして詳細な反論を発表している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200403240003.html