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2004年 3月4日 木曜日 □□□□ □■ (転送歓迎)
・シーア派教徒がスンニ派教徒に合流し連帯デモ
イラクの一体性を強調 AP通信 3月3日
・アルカイダから書簡: イラクでの爆破関与を否定
AP通信 3月3日 同カイロ支局でも書簡確認
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●Shiites, Join Sunnis in Solidarity March
シーア派教徒がスンニ派教徒に合流し連帯デモ
AP通信 3月4日 By HAMZA HENDAWI (AP記者)
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20040303/ap_on_re_mi_ea/iraq&cid=540&ncid=1478
バグダッド発/黒い衣装をつけた数千人による3日のデモ行進で
は、スンニ派の説教師にシーア派聖職者も合流し、内戦の恐れさえ
もたらすシーア派巡礼者への攻撃のあとで、宗派的感情を抑制しよ
うと務めた。
バグダッドとカルバラにおける2日の爆破事件は、サダム・フセイン
倒壊後で最多の死者を出したが、どれだけ多くの人々が命を落とし
たかはアメリカとイラクの当局者で一致してない。イラク統治評議会
は271人が死亡したとし、アメリカ高官は犠牲者数を117人とした。
今回の攻撃は、シーア派の暦で最も神聖な日に、シーア派の聖な
るイスラム寺院で発生したが、もし爆破犯がスンニ派の過激派だった
としたら、シーア派教徒をスンニ派教徒に敵対させる恐れがあった。
しかし、イラクでは少数のスンニ派との抗争は、抑圧された時代が
過ぎさって現実に政治権力を得る夢に近づいたシーア派にとって、ほ
とんど関心をとらえないだろう。内戦はむしろ彼らの夢を脅かすもの
で、シーア派コミュニティに影響を持つ聖職者は宗派的感情を抑制し
たがっているように見えた。する
どのグループからも2日の攻撃への犯行声明はなかった。
しかしながら、中東地域のアメリカ軍最高司令官ジョン・アビザイド
は3日、米国はアルカイダに関係するヨルダン人ザルカウィが爆発事
件の背後にいる証拠を有している、と発表した。誰一人告発されな
かったのに、アメリカ高官はカルバラで攻撃に関係したとして15人が
拘束されたと述べた。そのなかに5人のペルシャ語使用者がいるとい
う。それはイラン人だと示唆するものだ。
およそ10万人のイラン人がアシュラの宗教儀式に参加するために
イラクにやってきたと考えられており、イランの通信社は犠牲になった
死者のなかに23人のイラン人もいると報道した。
アメリカ人行政官ブレマーは、「テロの多く」がイラク国外から来てい
ることは「ますます明白」になったと語り、合同軍が国境警備を強化す
るのを手伝う予定だと発表した。これはイラクのシーア派最高聖職者
からの批判にうなづいたもののようにみえる。
大アヤトラであるシスタニ及び他のシーア派指導者は、合同軍が礼
拝者に適切な安全を提供できず、また過激派が穴だらけのイラク国
境を越えるのを十分に阻止できなかったとして、アメリカ占領軍を非
難した。
ブレマーは「8000人の国境警察が本日任務についており、さらに
増員しているところだ」と発表した。「さらに車両何百台かと二倍の国
境警察を特定地域に増員する。アメリカは国境警備の支援に6000
万ドルを費やしたところだ」。
宗派間の分裂を抑える試みとして、シーア派イスラム教徒の聖職者
とスンニ派の説教師が数千人を率いて、シーア派住民の居住するバ
グダッド市の東部郊外から、首都の爆発が発生したカジミヤ地区まで
デモ行進をおこなった。
シーア派の説教師アメル・アル・フセインは、「われわれとスンニの
同国人は、これまでも常にそうであったし、これからもそうだが、兄弟
である」と話した。彼はアメリカ主導の占領に遠慮なく反対している情
熱的な聖職者ムクタダ・サドルの側近でもある。
アメリカが任命したイラク統治評議会メンバーも、シーア派とスンニ
派の団結が必要だと強調した。
評議会メンバーでもある著名なシーア派のイブラヒム・アル・ジャア
ファリは、「それはシーア派、あるいはイスラム教徒に対してだけの犯
罪ではなく、人類全体に敵対する犯罪だ」と語った。彼は「スンニ派教
徒を殺すことはシーア派の精神への敵対行為である。そしてシーア
派教徒を殺すことは、スンニ派の精神に敵対するものである」と述べ
た。
統治評議会メンバーは、また、攻撃を内戦へと螺旋状に発展する
報復殺人の引き金にする思惑を挫折させようとした。「われわれの身
近に内戦など起こらない」とシーア派メンバーであるムーワファク・ア
ル・ルバイエが言った。「内戦は決してこの国では発生しない」。
シーア派教徒はイラクの人口2500万の約60%を占めると考えら
れており、サダムのスンニ派優勢政権の崩壊は彼らにアメリカ主導
の合同軍と一緒にシーア派優位の政府へ移行する機会を提供した。
ワシントンで発表されたアビザイド司令官の声明は、アメリカ高官に
よるこれまでで最も直截な主張である。すなわち、ザルカウィが書い
て最近アメリカの諜報機関が入手したたとされる手紙で述べられたと
おりで、ザルカウィがイラク国内でテロ作戦を遂行している、という。こ
の手紙は、内戦を煽るためにシーア派の宗教施設を攻撃する計画
の概要をしたためたものだ。
ブッシュ政府は、ザルカウィが9・11攻撃の首謀者とされるアルカイ
ダ組織の指導者オサマ・ビン・ラディンとつながりを持っている、と発
表した。
アメリカ中央軍司令部のアビザイド司令官は、「無実の礼拝者に犠
牲を出したいという願望と組織の水準は、ザルカウィのネットワーク
が持つ明確な特質を示しており、われわれはザルカウィが今回の攻
撃に関係しているという情報と持っている」と連邦議会の委員会で証
言した。
一方、アルカイダからのものとされる書簡は、2日の爆破事件への関与を否定し、
その代わりにアメリカ軍を非難したが、その手紙はまたシーア派を異教徒と呼んだ。
(訳注: 次に紹介するニュースに、この書簡の詳細)
カルバラでは3日、病院の壁に管理者が犠牲者の身元を確認する
ために張り出した死亡者リストを見て、親類縁者が涙を流していた。
愛する家族の遺体を受け取った家族は、埋葬するために遺体を運び
去った。カルバラでは、彼らの故郷もしくは聖都ナジャフに近い広大
な墓地に埋葬する。
安全保障の欠如をめぐる苦々しさを示すように、ある葬列では、数
千人のシーア派教徒が反米スローガンを唱和した。「ノー、ノー、アメ
リカ! ノー、ノー、イスラエル! ノー、ノー、テロリスト!」−−彼ら
はカルバラの大通りを通って三つの棺を担ぎながら叫んだ。幾人か
がアメリカ国旗に似せて書いた布を取りだし、それを燃やした。
しかしバグダッドでは、統治評議会の現議長であるシーア派聖職者
モハメッド・バフル・アル・ウルームと他の評議会メンバーが、攻撃で
荒廃した跡のことを写実的に話し、明らかにイラク人のあらゆる勢
力、民族グループ、主義主張の間の嫌悪をかき立てようとしていた。
首都の大通りに満ちあふれた多くのシーア派教徒は、団結の必要
性を繰り返し叫んだ。カジミーヤ地区の食糧雑貨店でイラン人巡礼者
に応対していたサラフ・アブ・マフディは、「昨日のできごとは言葉に言
い尽くせない」と話した。「われわれとスンニ派教徒は常に平和的に
暮らしてきたんだ」。
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☆★アルカイダの書簡、専門家は本物と受けとめ
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●Letter: al-Qaida Denies Bombings in Iraq
書簡: アルカイダがイラクでの爆破関与を否定
AP通信 3月3日
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20040303/ap_on_re_mi_ea/iraq_bombings_al_qaida&cid=540&ncid=1473
(英字報道から部分訳)
カイロ(エジプト)発/アルカイダから届いたという書簡は、イラクの
シーア派イスラム教徒の祝祭で117人を殺害した爆破事件への関
与を否定し、代わりにアメリカ軍を非難したが、シーア派については
異端者と呼んだ。
3日、ロンドンで発行されるのアル・クヅ・アル・アラビ紙に電子メー
ルで届けられ、AP通信カイロ支局でも共有されたその書簡は、「アメ
リカ軍はシーア派の聖都カルバラとバグダッドで無実のシーア派教徒
を殺害するという大虐殺を遂行した」と書かれていた。「われわれはイ
スラム教徒にむかって、われわれがこの行為に対して潔白であり、
シーア派が崇拝する礼拝を侵犯していない。ただし神を信じている」と
いう。
イラク統治評議会は2日の攻撃で271人が死亡し、393人人が負
傷したと発表した。
オサマ・ビン・ラディンに率いられるアルカイダは、主にスンニの戦
士グループであり、スンニのなかの保守的な思想的系譜から一部の
メンバーを集めている。それはシーア派を異端とするイスラム教徒の
一部である。
書簡には、アルカイダのアブ・ハフス・アル・マスリ旅団による署名
がついていて、その確実性を証明することはできなかった。アルカイ
ダはしばしば自爆の実行犯だと主張するが、特定の攻撃に関与して
いないと明かすメッセージを出すのは珍しい。
昨年、アルカイダはアル・アラビーヤTVに対して、イラクのナジャフ
で8月29日に起こった爆破事件への関与を否定する声明を発したと
言われている。最近、彼らの主張はイスラムのウェブサイトで利用可
能なオーディオまたはビデオテープの形でもたらされるか、アラビア
語の衛星テレビ局に送られてきていた。
受け取った新聞の編集者は、その書簡は3日(書簡に書かれた日
付の翌日)に電子メールで受け取り、同紙は4日付の編集で報道す
るつもりだと語った。アブデル・バリ・アトワン編集長はAP通信の電話
取材に対して、「それは信頼できると考えている。彼らは幾度か声明
を出したことがあるが、いずれも正しかったと判明した」と話した。
アルクッヅ・アル・アラビー紙の発行者でもあるアトワンは、2001
年9月11日以前にもビン・ラディンにインタビューをおこなっており、
その時以来、アルカイダの声明を受け取ることがあったと言う。彼は
アラブのテレビ番組で、ビン・ラディンとイラクの指導者サダム・フセイ
ンを弁護したことがある。
イスラムの武装グループに関する専門家で元イスラム戦士のある
指導者は、書簡が本物だと信じられているとAP通信に語った。エジ
プトのアル・アフラム政治戦略研究センターで分析をしているディア
ア・ラシュワンは、「彼らが素早く否定しようとしていることはほぼ確信
できる」と話した。
エジプトのイスラム聖戦の前指導者ハニ・エルシバイエは、ロンドン
到着後、その声明はアルカイダの書式にあっていると指摘した。
書簡はアルカイダが明確な目的を持っていると書いている。すなわ
ち、「われわれはアメリカの十字軍と彼らの同盟者、イラク人警察を
攻撃する。彼らはアメリカ軍の手先となって、イラクの聖戦士を攻撃
するためにアメリカが利用する道具になっている。われわれはスンニ
派かシーア派かと関係なく、イラク統治評議会に加わるアメリカの手
先と彼らの同伴者を攻撃する」と。
アルカイダは信念を共有しない者たち(明らかにシーア派イスラム
教徒を指す)に対して「正義を実行する以外には」、無実の人々を殺
すことはない−−書簡はこう述べている。
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