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小泉首相の北朝鮮訪問
モーリス・ストロング氏が小泉首相と同時期に北朝鮮を訪問している。
この意味を考察しよう。 Fより
小泉首相が再度の訪朝により、拉致被害者の家族を取り返した。
ジェンキンスさんと子供2人とは北京で曽我さんと会うことになっ
たが、米国はジェンキンスさんに冷たい。この動きからも、どうも
米国ではなく国連が仲介に動いたように感じる。
米国のブッシュに日本は訪朝の動きを連絡したが、米国の反応は理
解するとか支持するという素っ気ないコメントだけである。それに
比べて、ロシアや韓国の反応は北朝鮮との関係正常化に向けても有
意義と最大級のコメントになっている。国連が動いたことに米国は
不満なのでしょうね。
米国の属国・日本が米国を差し置いて国連に頼んだことに本来なら
米国は訪朝潰しに出るのですが、イラク主権移譲に国連を介在させ
たいために、国連を裏切ることができない。このために、その間隙
を縫った日本の作戦勝ちのような気がする。米国は今回は前回と違
って、手が出ないでしょうね。
そして、国連のモーリス・ストロング氏が動き出して、日本は米国
ではなく、国連に仲介を頼んだことが本当だと確信した。
すると、また緒方さんが裏で仲介をしているようですね。米国離れ
にも緒方さんが重要になっている。
今が米国離れをするいい機会ですが、米国の威信が地に落ちたこと
が属国日本まで米国離れしたことで判明した。それに合せて、米国
内での権力の移動が起こっている。ブッシュにとって、日本という
属国が言うことを聞かなくなったのは大変なショックであったと推
察する。これにより、ネオコン支持の国防総省から国連などと協調
外交する国務省に権力が移動しているが、その動きに沿っている。
ストロングさんのことはYSさんの本「最新アメリカの政治地図」
の197ページに説明がある通り、カナダの実業家から国連の環境
や北朝鮮担当になった人です。この人は日本が東アジア情勢で重要
であると思っているようだ。このため、時々日本の行動を非難もし
ている。
そして、国連も北朝鮮を国際社会に復帰させようとしている。それ
と北朝鮮の民衆は悲惨な状態になっていると、国連・北朝鮮事務所
は表明している。国際的な援助が無く、食糧もないため400万人
分の援助を打ち切るとしていた。今回、日本の拉致被害者の家族を
戻すことで、25万トンの食糧と1000万ドル分の医薬品が国連
経由で手に入ることは今の北朝鮮にとっては懸案課題の解決になる。
今後も日本が北朝鮮と友好関係を促進していくことが決まれば、北
朝鮮も核問題で譲歩する可能性が高いし、北朝鮮もミサイル実験を
しないでしょうね。北朝鮮には金がないため、ミサイル実験もでき
ないことが判明している。北朝鮮の財政は、熊本市の財政規模と同
等でしかない。そこでミサイルの研究をするのであるから、相当に
無理をしていたのです。
これによって、日本も北朝鮮対応のMDを持たなくていいことにな
り、国防費の増大を食い止めることになる。米国の無駄な兵器を買
わされることもなくなる。そして、東アジアの安定にも寄与するこ
とになる。中国と日本の関係も良好になると思う。
しかし、米国の戦略構図が東アジアでも変更を余儀なくされること
になる。米国の威信の低下も避けられないでしょうね。
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拉致被害者家族5人帰国、両親と再会 不明10人再調査 (ASAHI)
小泉純一郎首相は22日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪
問し、平壌市内の大同江(テドンガン)迎賓館で金正日(キム・ジ
ョンイル)総書記と約1時間半会談した。両首脳は拉致被害者5人
の家族8人のうち蓮池さん夫妻と地村さん夫妻の子供計5人の帰国
で合意。5人は同夜、政府専用機の予備機で帰国し、1年7カ月ぶ
りに両親と再会した。首相は曽我ひとみさんの夫で脱走米兵とされ
るジェンキンスさんと子供2人に会い、帰国・来日を促したが受け
入れられず、近く北京で曽我さんとの再会をめざす方向で調整する
。金総書記は安否不明者10人について再調査を約束。首相は食糧
25万トンなど人道支援を行い、近く国交正常化交渉を再開する方
針を表明した。しかし、拉致被害者の関係者からは「想定される中
で最悪の結果だ」との批判が出ている。
帰国するのは、蓮池薫さん・祐木子さん夫妻の長女(22)と長
男(19)、地村保志さん・富貴恵さん夫妻の長女(22)と長男
(20)と次男(16)の計5人。
一行は政府専用機の予備機で、同日午後9時ごろ羽田空港に到着
。出迎えに上京していた両親と1年7カ月ぶりの再会を果たす。
日本側の説明によると、小泉首相は首脳会談で被害者家族8人に
ついて「今日にも一緒に帰れるようにしてほしい」と求めた。総書
記も「行きたい人には行ってもらう。離散家族を作る必要はない」
と応じた。だが、ジェンキンスさん(64)については来日を望ん
でいないとして、首相自身が本人を説得することを提案。「どうし
ても拒否されるなら、北京で会ったらどうか」と述べた。
これを受け、首相はジェンキンスさんと長女・美花さん(20)
と次女ブリンダさん(18)に会い、約1時間にわたって帰国・来
日するよう説得したが、ジェンキンスさんは、来日すれば脱走兵と
して米国に引き渡される可能性があることに強い懸念を表明。2人
の娘も「まずお母さんが戻ってきてほしい」と曽我さんの訪朝を求
めた。このため、首相が北京などでの再会を提案すると、3人は「
歓迎する」と受け入れた。政府は中国当局とも協議し、近く北京で
の再会を目指す方針だ。
一方、横田めぐみさんら北朝鮮が「死亡」「入国の事実がない」
などとしている10人について、首相は「きちんとした真相究明が
行われる必要がある」と迫った。さらに、今後も新たな拉致被害者
と認定される行方不明者があれば、同様に真相究明を求めると述べ
た。70年にハイジャック事件を起こして北朝鮮に亡命し、その後
拉致事件への関与が疑われている「よど号」事件のメンバーの引き
渡しも要求した。
金総書記は10人の安否不明者について「改めて早期に本格的な
徹底調査をする」と述べ、その結果を日本側に知らせることを約束
した。
◇ ◇
22日行われた日朝首脳会談で両首脳が合意した項目は、日本側
の発表によると次の通り。
(1)日朝平壌宣言を履行していく考えを改めて確認し、日朝間の
信頼関係の回復をはかるために小泉首相が訪朝した。
(2)北朝鮮側は人道的観点から拉致被害者の蓮池さん、地村さん
の家族計5人の同日中の帰国に同意。曽我さんの家族は早期に北京
で再会するよう調整する。
(3)安否不明の拉致被害者については、北朝鮮側がただちに真相
究明のための調査を再開。
(4)日本側は国際機関を通じて、今後1、2カ月以内に食糧25
万トン及び1000万ドル相当の医薬品などの人道支援を行う。
(5)双方は日朝平壌宣言を順守。その精神にかんがみ、日本側は
制裁を発動する考えはない。
(6)日本側は在日朝鮮人に差別などが行われないよう友好的に対
応。
(7)双方は核問題の平和的解決をめざし、6者協議の進展に努力
する。 (05/22 21:46)
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件名:首相再訪朝 村田良平・元駐米大使 寄稿
■相互主義に反する訪問 「職責の重さ」深く省察を
このところ私が日本の将来との関連で危惧を抱いている問題があ
る。それは、他の主要な国々に比べ、日本の総理大臣の職がいかに
も軽いものとなっていることだ。
政府の最高責任者が民衆により近いものとなっているのは世界的
現象である。民主主義からみて、自然な流れだ。だが、日本の場合
には、総理という職の威厳と重みがともすると十分認識されていな
いのではないかと思われることが起こる。このような事態となった
のは、竹下登首相の退陣以降、総理の交代があまりに激しかったこ
とも一因であろう。
さきのイラクにおける人質事件に際して、人質の家族は総理への
面会を求めた。あの時点で関係家族に会う必要は全くなかったので
、小泉純一郎総理がとった態度は当然であった。家族たちは、常識
を欠いていたわけだが、私が驚いたのは、この「非常識」ぶりを批
判したメディアがほとんどなかったことだ。これは「不見識」であ
った。第一野党の菅直人代表も小泉氏に家族と会う意向ありやと質
問すらして、見識のなさを露呈した。
今や、首脳外交は日常茶飯事といってよい。しかし、首脳レベル
外交には当然とされる条件や慣行がある。国交のない国相互間では
訪問は原則としてそもそも行われない。逆にいえば、首脳レベルで
しか打開できない問題がある場合にのみ例外として行われるのだ。
また、国交のある場合も、最高レベルの公式訪問は相互主義が原則
である。通常は事前の予備交渉を行い、双方にとり一定の成果が期
待されるとの心証が生まれる場合にのみ訪問が決定される。ただし
、事前折衝でこのような見通しが立たなくとも、例外的に、二人の
首脳が相互信頼により直接交渉でなんとか具体的成果を挙げ得ると
の確信を持った結果、訪問が断行されたこともある。しかし、こと
の性質上、かかる異例な訪問が同一首脳により二度続けて行われた
先例は私の知る限りない。なお、この種の訪問では、実質的成果に
おとらず、訪問が持つシンボリックな意義が重要だが、それは専ら
首相や大統領という職の重さの故である。
今般拉致問題等を解決し、日朝国交正常化交渉再開への途を開く
ため、小泉総理の第二回の平壌訪問が来る五月二十二日に行われる
こととなった。そもそもかかるデリケートな企画が存在することが
過早に洩れ、是非が各界で公然と討議されたのみならず、週刊誌な
どで興味本位に取り上げられたこと自体、総理の権威を傷つけるも
のであった。本来小泉氏の孤独な決断にかかるべきことであるから
だ。何人かが、軽率に漏洩したからであり、国際的に恥ずべき取り
扱い振りである。
金正日国防委員長の訪日なくして日本国の総理が再訪問すること
は相互主義原則に反する。総理はこれにこだわらない由であるが、
疲労、気づかいなど相手国へ乗り込むことのハンディキャップを何
ら意としないということと、相互主義原則にとらわれなくてもよい
と考えることとは重要性において全く異なる。後者は二つの国家間
の健全な交際のために重要な意味を持つからこそ、慣行として守ら
れてきた原則である。相互訪問方式は総理大臣の個人的考え方で決
まることではなく、国家としての自尊心の問題としてとらえられて
きたのである。この原則を曲げることは、極めて重要な課題につい
てよほどの成果がある場合にのみはじめて結果として正当化される
のだ。
来るべき総理の再訪問はリスクが大きいが、総理という職の重さ
の故に「最後の切り札」を使うこととなる。私は、拉致問題をはじ
めとする諸問題について、総理レベルの訪問があってはじめて得ら
れたと言えるだけの成果が果たして生まれるだろうかと、国民の一
人として危惧を持つ。また元外交官として、諸外国首脳が、小泉氏
はその職の重みを活用しえなかったとの印象をひそかに持つことと
ならないかとの危惧も抱く。
総理大臣という職が持つ重さは、日本という国の威厳にかかわり
、いかなる党派的利害の計算よりはるか上の次元でのみ量られるべ
きものである。私は、国民が、メディアが、すべての政治家が、そ
して総理ご自身が、この職を軽んじてはいないかを深く省察してほ
しいと切に願う。
Kenzo Yamaoka
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中国、日朝首脳会談で「積極的な成果を歓迎」(nikkei)
【北京=飯野克彦】中国外務省は22日、小泉純一郎首相の訪朝に
ついて「積極的な成果をあげたことを歓迎する」と評価するコメン
トを発表した。そのうえで「日朝両国が2国間の対話を通じて相互
に関心のある問題を解決し、徐々に関係を改善し、最終的に関係正
常化を実現することは、朝鮮半島と東アジアの平和と安定に有益だ
」と指摘した。
李肇星外相は同日、日朝首脳会談後の川口順子外相からの電話に
「日朝間の対話を評価する。両国の国交正常化の実現は2国間のみ
ならず、アジアの平和と安定に資する」と述べた。同時に「拉致問
題では中国が日朝関係改善のために建設的な役割を果たす用意があ
る」とも語った。中国は北朝鮮の核問題に関する6カ国協議の議長
国として、日朝関係の改善が協議の進展に前向きの効果をもたらす
ことを期待している。同時に、北朝鮮の経済的な苦境が続く中、
日本が人道支援に踏み出すことを評価しているもようだ。 (20:00)
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米、首相訪朝を全面支援 拉致問題解決へ期待感 (ASAHI)
バウチャー米国務省報道官は21日の記者会見で、小泉首相の訪
朝について「日本が北朝鮮との交渉で非核化の面だけではなく、拉
致問題も解決しようとする努力を全面的に支援する」と述べ、日朝
間の懸案を解決するため米政府としても後押しする考えを示した。
報道官は「日本とは北朝鮮を含む諸問題について緊密に連絡を取
り合ってきた」と述べ、日米間に認識の違いはないことを強調。6
月に予定されている北朝鮮の核問題をめぐる6者協議に与える影響
についても「まったく心配していない」と語った。そして「日朝間
の懸案、特に拉致被害者と家族の窮状が日本の満足のいくような形
で解決することを望んでいる」と期待感を示した。
(05/22 10:42)
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首相訪朝、「積極的な前進」=国連顧問
【北京22日時事】国連のストロング事務総長顧問は22日、北
朝鮮訪問を終え、北京空港で記者団に対し、小泉純一郎首相の訪朝
について「北朝鮮の対日関係や核問題をめぐる6カ国協議に向けた
積極的な前進だ」と評価した。 (時事通信)
[5月22日13時2分更新]
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Cdn UN envoy to aid nuke talks
http://cnews.canoe.ca/CNEWS/World/2004/05/18/464012-ap.html
UNITED NATIONS (AP) - UN envoy Maurice Strong arrived in
North Korea on Tuesday to support six-country talks aimed at
settling a standoff over Pyongyang's nuclear program as well
as other problems on the divided Korean peninsula, a
UN spokesman said.
The Canadian diplomat and businessman is scheduled to remain
in North Korea until Saturday for meetings with government
officials and will also discuss possible ways in which
UN Secretary General Kofi Annan might help the talks as well
as related humanitarian and economic issues, spokesman
Fred Eckhard said.
Last week, the parties held low-level talks in Beijing aimed
at resolving technical issues and helping create an agenda
for a third round of high-level negotiations.
Two previous rounds of talks have failed to settle the
standoff, which flared in October 2002 when the United States
said North Korea admitted operating a secret nuclear program
in violation of a 1994 agreement.
A key sticking point is the issue of uranium technology,
which the U.S. claims the North uses in a second secret program.
Pyongyang has said it has only one nuclear weapons program
based on plutonium.
Washington has demanded that Pyongyang commit to giving up
both projects as part of a comprehensive settlement -
a condition North Korea rejects.
The six nation talks began last August and include North Korea,
the United States, South Korea, Japan, China and Russia.
Strong told a panel at the World Economic Forum in Davos,
Switzerland, in late January that North Korea is ready to make
a deal but it won't abandon its nuclear-weapons program unless
it gets significant security guarantees and long-term economic
aid.
The North has accused the West of reneging on earlier promises
of economic aid and says it fears possible invasion since
anti-North rhetoric heated up in Washington with the election
of the Bush administration.
Strong said that the United States and North Korea both have
a sense that time is on their side - but that he thinks
they are wrong and that "the crunch will come this year."
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/160523.htm