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★阿修羅♪
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なんだか執拗に小泉が「売国奴」だという議論があるので、あらためて小泉と金正日がどのようなやりとりをしていたのかを見てみましょう（外務省説明なので、秘密の部分も多いのでしょうが。。。）
日本では「北朝鮮が空港で小泉を歓迎しなかったから侮辱された」といっている愛国者がたくさんいますが、そもそも北朝鮮内では、「拉致問題を悪用したり、イラク戦争に参戦したり、有事法制を作っている日本帝国主義と会談すること自体が屈服だ！」という意見が多いのじゃないでしょうか？ 金正日がそうしたいと思ったとしても、とうてい小泉なんかを歓迎するムードなんか北朝鮮にはないんじゃないでしょうか？
そして金正日は、「経済支援」と日本との「国交正常化」という「エサ」に屈服して、核査察という戦争開始の常套手段を認めるような発言をし、小泉はサミットに報告するとしていたのです。
どこまで実効力があるかは疑問だとしても、少なくとも日本との間で「検証」を「認める」事が金正日にとって何を意味しているか？ 小泉が屈服といわれるよりはるかに大きな屈服を金正日はしたんじゃないでしょうか？
＠【北朝鮮拉致事件】首脳会談やりとり(アサヒコム）
日朝首脳会談での小泉首相と金正日総書記（国防委員長）とのやりとりは、日本外務省の説明によると、以下の通り。
小泉首相 一昨年９月の日朝平壌宣言以降、状況が非常に厳しくなっている中、平壌宣言が日朝関係の基礎であることを再確認し、日朝関係を進めていくのが今回の訪朝の目的だ。包括的な問題解決が重要だ。拉致問題では第一が家族８人の帰国で、ただちに実施してほしい。今日にも一緒に８人が帰れるようとりはからってもらいたい。次に安否不明の方々の状況。日本にいる方々は、一人一人が生きていると信じている。きちんとした真相究明が行われる必要がある。新たに今後、拉致被害者と認定される行方不明者があれば、同様の真相究明を求める。「よど号」事件の犯人引き渡しについても日本側の立場を述べる。
金正日総書記 ０２年９月以降の展開については、平壌宣言があるにかかわらず事態が複雑化したことに失望した。そのうえで、小泉首相の訪朝を歓迎し、今回の会談を重視している。拉致問題ではまず、家族が離ればなれになっている状況については、人間として考えなければいけない。行きたい人には行ってもらう。離散家族をつくる必要はない。５人については特段の問題なく帰国。ジェンキンスさんは、本人が日本に行くことを不安に思っている。首相が直接ジェンキンスさんと会うのであれば、そこで話されたらどうか。
私としては本人の意思に任せるということなので、うまく話がいけばよし、いかなければ第三国で会うのも一つの手では。安否不明者については、関係家族の気持ちは自分もわかる。今まで関係機関に調査を命じていたが、今回の会談を踏まえ、改めて早期に徹底した調査をする。結果は日本側にも早く知らせる。
首相 核開発は日本の安全保障にとっても大きな脅威で、絶対に認められない。国際的な査察・完全な廃棄が必要だし、北朝鮮にとっても利益になる。（北朝鮮は）安全保障面の脅威から核開発するというが、ブッシュ米大統領は「北朝鮮を攻撃、侵略する意図はない」と明言している。完全な核廃棄を行い、国際的に査察もすることで国際社会が納得するなら、北朝鮮も新たな支援を得られる。核問題で大きな一歩を踏み出してほしい。
ミサイルも日本にとって非常に大きな問題だ。平壌宣言でモラトリアムが確認されているが、改めて発射モラトリアムについて確認したい。
総書記 自分たちは核を持ちたいと思っているわけではない。朝鮮半島の非核化が最終目標であることは基本的な考えだ。米国が先制攻撃を言っている以上、核抑止力を持たざるを得ない。６者協議の場で努力も譲歩もしている。同時一括提案もした。「凍結対補償」ということで非核化への第一歩を踏み出している。凍結すれば検証を伴うのは当たり前。前向きの姿勢はとっている。
首相 米国の考えを誤解している。凍結は完全廃棄の一歩でなくてはならない。めざすのは完全廃棄。その一歩なら評価に値するが、大事なのは６者協議を通じて核を廃棄することだ。
総書記 ミサイルのモラトリアムについては、平壌宣言を守るので心配には及ばない。
首相 包括的解決を経て国交正常化をめざしたい。今後、正常化交渉を話し合っていこう。
首相 サミットでブッシュ大統領に会う。きょうのやりとり、凍結するなら検証は当然と言ったこと、前向きに進めたいとの金委員長の考えを大統領に伝える。
総書記 お願いしたい。
（04/05/22）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。