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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が延世(ヨンセ)大で行った講演内容を聞いた後、最初に思ったことは、果たしてそれが今この時点で国民が大統領から最も切実に聞きたい話だっただろうかという疑問と何ともいえない狼狽感だ。
盧大統領は韓国社会を率いてきた勢力が「自分達だけは刀を振りかざし徹底して忠誠と報償の関係を結びながら外部世界に対しては卑劣な手段を動員し攻撃する」としながら暴力団に例えた。
その言葉通りであるなら「同業」という名前の下、大統領の親衛勢力がこれまで行ってきた遍歴はどのように受け取るべきで、また彼らを抱き込み大事にしている姿はいかなる論理で正当化できるのだろうか。大統領は「権・言(権力とマスコミ)癒着」は断ち切られたとし、政言癒着は国民が断ち切らなければならないと述べた。
興味深いことは、この政権の中枢部とともに一部新聞に暴力団言論と悪口を吐いていた人間が公営放送KBSの社長に座り、国民の視聴料で運営されるKBSを完全な「政権放送」に変質させているのは「権・言癒着」や「政言癒着」でなくて何なのかという疑問だ。
大統領は「ことあるごとに進歩は左派で、左派はアカと呼ぶのは進歩(勢力)を妨害する暗的な存在」と話した。大統領は続いて「保守は力の強い人が自分勝手に振る舞い弱肉強食が宇宙の摂理だと話す側に近い」としながら、「合理的保守、温かい保守、普通の保守をひっくるめて保守を保守と呼ぶのを変えるのはやめよう」と言い放った。韓国民以外に世界のどこの国で国民が自分たちの選んだ大統領からこうした言葉を聞いているか一度四方を見回してみることだ。
また大統領は「経済危機論に同意しない」としながら、「私がいる間は問題ない」と述べた。このような時の正答は大統領のその発言を聞き心配していた胸中を撫で下ろすことができるようになったと言うべきなのだろうか。
盧大統領が「国民感情」や「自尊心」といった単語を使いながら説明した在韓米軍問題と韓米間の交渉方式の変化を聞き、今後韓米同盟がどのように変わり政府の対策は何であるかと問い質したい気持ちと不安が解消できた国民がどのくらいいるだろうか。
心底気が滅入るのは講演後、「(大統領)候補になる前に占ってもらい確信を持った」「四柱(4つの干支で吉凶禍福を占うこと)が良いらしい」「運七技三(運が7割、技量が3割という意味で運が伴わなければ成果を上げられないこと)」「最後のふた」といった大統領の言葉が巷に跋扈することだ。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/05/28/20040528000079.html