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自民党に取って代わりたいだけの寄せ集め民主党のお粗末
【辻斬り説法】
2004年5月14日 掲載 【俵孝太郎】
http://www.gendai.net/contents.asp?c=023&id=169
自民党という政権政党がなければ、民主党は存在していなかったろう。この党を考える場合この事実は決定的だ。
自民党ができる前から社会党は存在していた。「社会主義」というはっきりした対立軸があったからだ。共産党も公明党も現に存在している。古臭いが確固としたイデオロギーに支えられていたり、宗派を同じくする連帯感が集団を支えたりしているからだ。いまの民主党にはそうしたものはカケラもない。
あったのは自民党に取って代わって政権の座につきたいという「欲」だけだ。一人ひとりを見れば、それなりの理念を持つ人材もいないとはいえない。しかしそれは若手のホンの一握りで、大半は自民党から出たいが先方からお呼びがかからないか、自民党には居場所がなくなったか、いっときの気の迷いに引きずられっ放しになっているか、といった連中だ。彼らは「日の当たる場所」である政権の座への渇きつくような「欲」を持っている。そこに「社会主義」を捨てて「欲」に方向転換したのがくっついている。
まさに烏合の衆だが、菅直人は、そうした民主党の雑然とした要素を全部兼ね備えた人物だった。そういう意味では、この党にとって打ってつけの代表だったのだ。
それがわが身を顧みず居丈高に他人を責め立てる、左翼持ち前の流儀でコケて、新代表選びということになったのだが、少なくとも政界古参では、だれがなっても雑然とした要素のどこか一方に偏ってしまう。これでは党はまとまらないし、国民の支持も得られっこない。退勢を挽回するには、自民党政権にとってかわることを意識せず、旧民主・旧自由の合併にとらわれず、若い代表のもと、一から党の建設を図るべきだが、そうできるかどうか。