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(回答先: 小沢一郎も国民年金未加入。民主党代表を断念・・・NHKテロップ速報19:29 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 5 月 17 日 19:37:32)
小沢氏「小泉と刺し違える」 年金未加入で捨て身の策
http://www.asahi.com/politics/update/0518/002.html
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政治家の年金未納・未加入問題は17日、民主党新代表への就任が当然視されていた小沢一郎氏の突然の「立候補辞退」という事態に発展した。86年の強制加入以前の「未加入」の事実を知り、17日午後2時過ぎに側近を集めて「辞退」を告げた小沢氏。「政治的なけじめをつける」。その言葉からは、代表の座を捨てて、返す刀で年金問題を武器に小泉首相を追い詰めようとの思惑がにじむ。二転三転の泥沼の「未納政局」はどこまで続くのか。
●うまくいかない
小沢氏が都内のホテルに急きょ側近らを集めて「国民年金に加入していなかった。明日の代表選には立候補しない」と言ったのは、17日午後2時すぎだった。
記者会見に先立つ午後7時ごろには、都内のホテルで国会議員在職35周年パーティーを開いていた羽田孜氏の携帯に電話した。「小泉と同じ未加入が見つかった。俺(おれ)は代表選には出ない。小泉と刺し違える」。この結果、党内には「小沢氏は首相と刺し違えようとした」(横路孝弘副代表)など、自らの進退と引き換えに首相辞任を迫ったとの受け止めが広がった。
ただ首相周辺にも、小沢氏に強制加入以前の未加入の事実が発覚すればそうそう首相を攻め込めないという見方があったのも事実。民主党幹部は17日深夜、「首相が14日に強制加入前の未加入の事実を発表したのは、小沢氏に『おまえの弱点を知っている』というメッセージを送るためだったのか」とうめいた。
小沢氏は、首相の年金未加入の発覚直後の先週末には「これで小泉のクビを取る」と周辺に明言していたが、17日昼ごろには「世の中、うまくいかない」とも漏らしている。もともと今回の代表選は小沢氏周辺にも「参院選での勝敗は見通せない。ここは小沢待望論が多数派なのを誇示しておいて、9月の代表選で勝負すればいい」という声があった。土壇場でぎりぎり政治力を温存し、参院選後の「9月」の仕切り直しを狙った可能性もある。
一方、小沢氏の辞退表明で、党内の大勢は「岡田代表」に収斂(しゅうれん)した。ただ、もともと、岡田克也幹事長でなく小沢氏に後継を望む声が広がった背景には、岡田氏が与党と結んだ年金法案での玉虫色の3党合意を事実上反古(ほご)にし、もう一度「年金」を参院選の争点に掲げて戦う狙いがあった。
小沢氏は辞退の決意のあと、鳩山由紀夫前代表に電話で「未納問題でクリーンな、例えば、岡田氏でどうか」と打診した。「年金問題で小泉政権に勝てる」。それが小沢氏の代表受諾の最大の理由だった。しかし、今回の「辞退」で、どこまで民主党が年金問題で攻め込めるのか、不透明さも残した。
●厭戦?
一方の政府・与党。細田官房長官は「代表選への立候補を辞退する必要はないと思う。首相も同じ期間国民年金に加入していないが、同じ理由であり、まったく問題はない」とするコメントを出した。一見「擁護論」にも受け取られかねない文章に、首相への問題波及を避けたい本音と、「未納ドミノ」を終わりにしたい厭戦(えんせん)の気持ちの両方がにじんだ。
政府・与党に二つの恐怖があった。自民党を知り尽くした小沢氏が、年金改革関連法案が残る国会で徹底抗戦に出ることへの危機感がひとつ。自民党の青木幹雄参院幹事長も「小沢さんの考えが民主党の国会戦略にどう姿を現してくるかだ」と漏らしていた。
その恐怖が目前から去り、「小沢氏は無駄死にだ」(自民党幹部)という声もある。ただもうひとつは「未納ドミノ」の恐怖。「未納6閣僚」に加え、神崎代表ら公明党執行部、厚生労働省の副大臣、そして首相にまで広がっただけに、次々責任問題に火が付く展開は避けたい。今国会で成立させるしかない年金法案への影響も心配だ。
それが厭戦ムードを加速する。公明党の東順治国対委員長は17日、記者団に「もううんざりだという声が多い。またぞろ未納騒ぎにずるずる行くのは許されない」。首相も仮公邸に入る際、記者団に「わからんねえ。(小沢氏は)何で辞退したのか」と言った。 (05/18 03:01)