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永田町徒然草 2004年5月18日 No.201 より
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezure/tsurezure.html
【さぁ、どうする民主党?!】
最後の結果がでるまで政治は分らない。最近、マスコミが勝手に予測し、このような見通しであると方向付け、そしてそれを事実としていく。こういう報道が多くなってきた。政治は、そんなものではあってはならないし、現にそうならなかった。
小沢一郎氏が年金未納問題の責任をとって、代表選挙への出馬を辞退した。マスコミの多くの記者のうち、こういうこともあり得ると取材をしていた者がマスコミ界に果たしてあるのだろうか。少なくとも、こういう事態になれば小沢代表の誕生はないと少しでも言及した記事が、この間にあった記憶はない。
政治の現場にあるものは、結果がでるまでギリギリの努力をしなければならない。そんな努力の中から、晴天の霹靂(へきれき=急激な雷鳴)といわれる政治的出来事が可能になるのである。前述の手法は、かつての田中派・経世会が自民党を操縦する時使った手法なのである。皆、この手法に騙されてきた。
こういった風潮と戦わなければ勝負にならなかった私は、最後までしつこく粘るという癖がこの時に鍛えられた。だから、私はしつこいのである。
小沢氏の代表就任は、政局を面白くさせると私は思ってきた。しかし、いまの自公体制を倒し、これに代わる新しい政権を打ちたてるという大事業を小沢氏に頼らざるを得ないことに私は何となく割り切れないものをこの間ずっと抱いてきた。新しい酒は、新しい皮袋に入れろということである。 そういう人士がなぜ民主党にはいないのだろうかと思ってきた。たとえ負けてもいいから、18日の代表選挙にドンキホーテよろしく立候補しないのかと期待してきた。小沢氏が代表選をやることを希望したのだから、願ったりかなったりではないか。私は田中派・経世会主導の自民党の中で、こんなことばっかりやってきた。ほとんど負けたけれど、そういうことが政治を面白くしてきたことだけは事実と思う。
こういうことがないから、小沢氏の代表選不出馬を受けて全員一致で岡田克也代表になるのである。小沢氏の場合は理解できないではないが、民主党が全員一致で岡田氏ということだけはないであろう。民主党には人士がないということをわざわざ自白しているようなものである。もっと自由闊達にやればいいのだ。
民主党は、菅前代表・小沢代表予定者まで人見御供にされたのである。これは、そうしなければ野党第一党としての責任が果たせないという国民の声を反映してのことであった。私はこれはこれで間違っていなかったと思う。だとしたら、民主党はこれから一体どうするのか。そこを私は注視していきたいと思っている。
今日の『読売新聞』の社説は、「いつまで『未納』を問題にするのか」である。また共産党は、「国会議員になる前や任意加入の時期のことまで責任を問うことはしない」と小泉首相の責任を追及しないと発表した。物事を深く考えようとしない日本人のことだから、早晩こういう雰囲気が蔓延してくるであろう。
しかし、民主党は菅代表・ほとんど代表就任が確実視されていた小沢氏の首をこの問題で差し出したのである。代表の首は、その政党の命みたいのものである。大将の首を二つも取られて、このまま引き下がるようでは民主党には武士(もののふ)としての意地がないといわれてもしょうがないであろう。政治には、武士としての美学がなければならない。そうしたものが国民の心をうち、大きな変革ときには革命を成し遂げるのである。さぁ、どうする民主党の若手議員?!