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(回答先: Re:年金未納問題 投稿者 13代目 日時 2004 年 5 月 17 日 21:57:41)
問題は、小沢さんが未加入だったことを知っていたのは誰かと言う点だ。
一連の動きをまとめると、次のような経過になるようだ。
1.情報の出所がはっきりしないが、閣僚の内の三人(中川大臣その他)の未納(つまり、国民年金加入が義務付けられている期間に払っ
ていない)が表面化し、民主党代表の菅さんがそれを「未納三兄弟」と批判。
2.自民党の中にもっと未納議員がいるはずだと、民主党が、閣僚全員の納付状況調査とその結果の公表を自民党へ要求。ここでの調査と
は、役所(多分、年金保険庁だと思う)に加入歴を問い合わせて、納付状況調査票のようなものを役所から出させること。
3.自民党が、民主党の影の内閣メンバーの納付状況調査・公表を条件として出し、民主党がそれを了承する。その結果、菅代表の未加入
が発覚。これは、議員が国民年金に強制加入になった1986年以降の納付状況を調査したもの。菅さんは、役所から大臣は国民年金に加
入する必要がないと言われ、未加入だったと言う。
4.福田官房長官が、1990年以降の年金未払いの記録があることを公表し、辞任する。これは、菅さんの年金未加入公表の時に同時に
明らかにするべきことだった。年金法案を国会通過させるために公表をしなかったと言う。
5.小泉総理大臣が、年金未加入だったことを公表する。これは、議員が国民年金強制加入になる1986年以前のもので、1980年か
ら6年間と、約30年以上前の予備校生や海外留学中の期間のこと。小泉総理大臣は、1980年にはすでに議員になっていたので、19
86年までは、国民年金に加入の義務は無い。だから、閣僚の納付状況調査の時には何も引っかからずにいたわけだ。問題の第一は、なぜ
、調査公表の対象外である1980年以前のことを、わざわざ自ら公表したのかと言うことだ。つまり、一般的に言って、年金支払いの記
録など、あまり保管していないはずだ。ましてや、1962年や1970年の記録など、個人で保管している人はいないはずだ。だから、
小泉総理大臣は、1986年以前の記録を役所からとっていたことになる。(今、ニュース23で、「小泉総理大臣は年金未払いを銀行通
帳で確認したと言っているが、自動引き落としの制度が出来たのは、1970年よりも後だ。」としている。つまり、やはり、官僚が情報
を漏らしていると言うことだ。)
6.小沢民主党代表代行が、代表就任前日に、年金未加入の記録が明らかになったとして、代表就任を辞退。これは、小泉総理大臣が年金
未加入を公表したので、自分にもそういう時期が無いかを確認した結果、明らかになったと言う。
小沢さんが民主党代表に就任後、未加入歴が明らかになったら、小沢民主党は大きな痛手をこうむるだろう。「小泉総理大臣は自分から明
らかにしたのに、小沢はそれを隠して代表に就任した」と誤解する人が一般の人たちの大部分だろうからだ。小沢さんは代表辞任をするし
か無いだろうし、当然その後釜は、岡田幹事長だ。彼の動きを見ていると、いかにも民主党のことを思って行動しているようにみせかけて
、実際は民主党つぶしをやっているようにしか見えない。彼には、たとえ民主党をつぶしても、かなりいい逃げ道がある。それは、親がや
っているイオングループ(スーパーのジャスコが中核)を継ぐことだ。
小沢さんが、年金加入状況の調査をしなかったら、どうなったか、それを考えてみよう。当然、民主党は、「自民党議員全員の年金加入歴
を公表しろ」をスローガンにして参議院選挙を戦う。自民党は、「議員の加入義務付け以前の記録も調査しよう」と言い、民主党もそれに
乗らざるを得なくなり、その結果、小沢代表の未加入が明らかになり、大部分の国民が、「小泉総理大臣は自分から明らかにしたのに、小
沢はそれを隠して代表に就任した」と誤解する。小沢民主党は参議院選挙でぼろ負けし、国民の政治離れがますます加速し、官僚と自民党
による支配がますます進む。
今まで自民党が国会議員全員の国民年金加入歴調査を渋ってきたのは、以上のようなねらいがあったからと見ても無理は無いと思う。
しかし、情けない。官僚や自民党の戦略とは、こんなレベルのことかと思うと、彼らに国を動かす資格があるとはとても思えない。彼らに
あるのは、詐欺師の才能だけだ。ところで、岡田幹事長には年金未加入歴は無いのだろうか。