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首相未加入疑念広がる 『証拠なし』『整合性なし』 「訪朝決断」かすむ【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20040516/mng_____sei_____001.shtml
小泉純一郎首相に国民年金未加入の時期があった問題が、波紋を広げている。テレビのワイドショーやスポーツ紙もこの問題を大々的に取り上げ、首相が政治決断した再訪朝のニュースは隅っこに追いやられている。政治責任は「全くない」と言い切る首相だが、強気一辺倒で乗り切れるだろうか。
首相の未加入は、国会議員に国民年金加入が義務づけられる前のこと。義務化後の未納で引責辞任した福田康夫前官房長官とは事情が違う。
だが、「問題ない」わけではない。 まず、首相サイドが発表したデータに「証拠」が示されていないことだ。
十四日、未加入を発表した飯島勲・首相秘書官は、通帳の引き落としなどで払い込み状況を把握し「社会保険庁では確認していない」とした。
だが、「社会保険庁に聞いて初めて未納を知った」という政治家の説明を連日聞く国民は、証拠なしの説明を簡単に信じる気にはなれない。
首相の未加入時期は三回あり、最初は一九六二年一月から三カ月間の予備校生時代だ。
当時の法律では、学生は強制加入の対象外だが、予備校生は対象外と明記されていない。
首相は「四十年前の学生時代に、年金入ってなければいけないとみんな思いますか」と、一笑に付すが、違法性があるなら、四十年前でも責任は残る。
そして、最大の問題は、これまでの首相の発言との整合性だ。首相は十日、議員になる前の未納は「ありません」と明言している。
首相サイドは、今回判明したのは「任意の時代の未加入で、未納ではない」という理屈で、整合性は取れているとしている。が、政府関係者からも「説明に自信を持っているなら、もっと早く出すべきだった」との声も漏れる。
首相追及に息巻く民主党は十五日、千葉景子参院議員が「首相は(保険料を)納めていなかった。これでは国民に信用されない」と批判の矢を浴びせた。
首相は「国会で説明していく」と受けて立つ構えだ。しかし、福田氏は、自身が公表した以外にも未納期間があったことを報じる週刊誌の発売日に、追い込まれるようにして辞任した。首相の未加入も、週刊誌が報道すると知って慌てて公表した。首相は対応を誤れば思わぬ窮地に陥ることになる。 (政治部・金井辰樹)