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(回答先: 小泉首相にも年金保険料未納期間【産経だから確かでしょう(笑)】訪朝発表に隠れてこっそりお知らせします 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 5 月 14 日 17:35:32)
既出でしたら申し訳ございません。
以下、メルマガより
小泉純一郎です。
年金改革関連法案が11日に衆議院を通過し、昨日から参議院の審議が始
まりました。
年金については、閣僚や国会議員の未納、未加入問題をめぐって、多くの
読者からご批判をいただきました。政治家一人ひとりが気を引き締めて、若
者と高齢者が支えあう持続可能な年金制度の確立のために努力していきたい
と思います。
年金制度の基本は、「自助と自律」の精神と世代間の支えあいです。
昔は子供が親に仕送りをしていました。いま、自分の給料から親に仕送り
している20代、30代の若い人はどのくらいいるでしょうか。あまりいな
いと思います。
いま、厚生年金に入っている人は、65歳になると毎月20万円ぐらいの
年金がもらえます。20代、30代の人たちにとっては、65歳というのは
ずい分先のことで、そんな先のことのためになぜ保険料を支払わなければい
けないのかと思う人もいると思います。しかし、年金には税金が投入されて
いますから、どんな貯蓄より有利なのが公的年金なのです。
昔は人生50年といわれて、60歳、65歳まで生きれば長生きといわれ
ました。70歳を古稀(こき)といいますが、70歳まで生きるのは「古(
いにしえ)より稀(まれ)」だったからです。そして年間270万人ぐらい
の子供が生まれていました。
いまは、人生80年の時代。生まれる子供も年間120万人を切ってしま
いました。
少子化、高齢化が進めば、年金をもらう人は増えて、掛け金を払う人は減
ってきます。
誰だって、掛け金は少なく、もらうものは多くと思うのが人情です。しか
し、現実にそんな夢のようなことはありえません。
今回の年金改革は、こういう厳しい状況のなかにあって、給付と負担のバ
ランスをどうしたらよいのか、税金はどのくらい投入するのかという点につ
いて、若い人と高齢者がともに支えあう中長期的に持続可能な仕組みに年金
を改革しようというものです。
年金制度は、これまで5年ごとに改正を重ねてきましたが、今回は、年金
支給額の将来的な下限と、保険料負担の将来的な上限を定めて、年金制度の
将来について目に見えるような形で改革することにしています。
年金制度は、国民全員が加入する基礎年金と、それに加えてサラリーマン
の方が加入する厚生年金や公務員共済、さらに企業独自の企業年金など複雑
な構造になっているのは確かです。
年金は、それぞれの業種や労働形態ごとに発展してきました。これをなる
べく共通的なものにしようと、これまでも何度か大きな改革がなされてきま
した。
しかし、まだ複雑な面が残っています。将来的には、わかりやすくて安心
できる年金制度をめざして、年金の一元化、さらには、年金にとどまらず、
医療や介護などの社会保障制度全体を一体的に考えて改革を進めていかなけ
ればなりません。
この点について、今回、自民党、公明党、そして野党第一党の民主党の三
党の間で年金の一元化問題を含む社会保障制度全般の一体的な見直しをする
ことで合意ができました。衆議院本会議では、この将来的に検討することに
ついては民主党の賛成をえて、年金改革法案が通過しました。これは、今後
の年金改革をすすめるにあたって大きな前進だと思います。
今後は、まず、参議院で審議している年金改革法案を一日も早く成立させ
るとともに、与野党をあげて、また国民のみなさんの参加をえて、将来に向
けた議論を進めなければならないと思っています。