現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙3 > 358.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2004/05/02
レバノン大使在任中に、小泉首相と外務省に宛ててイラク戦争に反対する書簡を出し、事実上解任された元外務官僚天木直人氏が5月1日、都内で「語る会」を開いた。会場は天木氏の著書『さらば外務省!』(講談社)などを手にした70人ほどの人で埋まった。
小泉首相の退陣を求め、日本の国民の手に政権を取り戻すことを訴えている天木氏。「自民党もダメだけど民主党もダメ」平和や命の尊さを最優先する政治を実現する第3の勢力をどうしたら束ねることができるのか、“普通の人”の意見を聞きたいと、緊急に会を催した。
「私は自分の思いを実現するためには政権をとるしかないと思っています。自分が政治家になるというわけではなくて、何とか現在の流れを変えたいんですね。外務省を辞めてから日本の政治を何とかしようと1人でやってきましたが、限界も感じるし身の危険も感じます。今日はどうしたら政権奪回に向けた動きをつくれるのか、ぜひ皆さんの意見をうかがわせていただきたいと思っています」
できるだけ多くの人の意見を、という天木氏の言葉に、全国各地から集まった参加者が質問や意見を交わした。
参加者A:政権奪取ということをおっしゃっていますが、そこまでたどり着くためのアプローチをどのようにお考えですか?
天木:変えるのは、やはり選挙だと思っています。今は単独で政権を握るということは無理で、連合政権にならざるを得ない。そこに食い込むことができればある程度変えられるのではと思っています。
参加者B:天木さん、選挙に出てください!
天木:いやいや、私は政治家向きではないですから……。難しいんですよね、自民党もダメ、民主党もダメ。では第3の党が政権をとれば良いのか。でも現実をみたときに、本当にその第3党が政権を取ることができるんでしょうか。国会に1人を送り出したところで、政策を変えることは難しいんですね。
参加者C:でも政権は取れなくても、声を挙げることが大切なのではないかと思います。政治をきちんとウォッチしている集団がいる。あるときには自民党に入れ、あるときは民主党に入れる。そうしてキャスティングボードを握るというのもありなのではないかと思いますが。
天木:でもそれではやはり政権は変わらないと思いますね。既存の政治マシン、政治のプロがいる中で、力を持てる党を作れるかどうか。私はそこを知りたいと思っているんですね。
参加者D:いきなり中央からというのではなく、地方からの動きというのも考えていいんじゃないでしょうか。
天木:今は中央の力というのが非常に大きくなりすぎているから、地方分権というのは大切だと思うんですが、それでは国政をどう変えていくのか。やはり国政に影響を与えることが必要なんだと思うんですね。
イラク人質事件での政府やマスコミの対応について意見を求められると、自己責任論については言及したものの、深くは語らなかった。「一部の新聞は、政府の提灯持ちですからね。いろいろなおかしいことがあるんですけど、今それを1つひとつあげつらっても、大きなことにはならないんですよ。政府や政治家にとってはどうってことない。だから、それこそ政権を奪回するようなことが必要だと思っています」
「小泉のあの笑い顔を今度の選挙(7月の参院選)でまた見るかと思うと、私は気持ち悪くてしょうがないんですよ」と冗談めかして笑う天木氏。首相退陣と新しい政治を望んでいるが、その道筋はいまだ切り開かれていない様子だ。
(編集部)
http://www.janjan.jp/government/0405/0405013877/1.php